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食べる経済学|下川哲

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[版元サイトより引用]
「食べる」という限りなく身近な行為と、人口増加、貧困、格差、都市化、気候変動、SDGsといった地球規模の課題は、じつは密接につながっています。私たちの普段の食事が、地球全体とその未来にどんな影響を与えているのか、経済学の枠組みを使って、分かりやすく解説します!
50年後や100年後にどのような世界を残していきたいかを考え、さまざまな難題にどうチャレンジしていくのか、最新の研究や情報をもとに考える未来思考の経済学書です。

みなさんの普段の何気ない食生活は、それが地球の人口分、毎日積み重なることで、世界経済や地球環境、さらにはそれらの未来に大きな影響を与えています。
ただ、「食べる」という行為は、あまりにも身近過ぎるがゆえに、多くの人は、その社会や地球との様々なつながりを見過ごしがちです。また、グローバル化や都市化によって急速に複雑化する最近の世の中では、そのようなつながりを見過ごしてしまうことも、「人間らしさ」として避けられないのです。
そこで、この本では、そのような「人間らしさ」を考え合わせたうえで、「食べる」ゆえに起こっている社会問題と、それらの問題を解決するための挑戦について、経済学の枠組みを使いながら読み解いていきます。

目次
はじめに
《第一部 地球と食卓をつなぐ感覚 「食べる」が形づくる社会》
1章 「食べる」と「食料生産」
なぜ「食べる」は特殊なのか?/「食べる」の反応を数値化する/「食料生産」もまた特別なもの/食卓の向こう側を見てみよう/私たちはなぜ実感できないのか
2章 食料市場が社会をつなぐ
食料市場とは?/安くておいしいのは市場のおかげ/日本が自給自足したら/途上国と国際市場の深い関係/市場の発展に分業はつきもの/分業で見えなくなるもの
3章 食料市場の限界
効率性にフェアの精神はない?/市場が力不足な3パターン/最も望ましい「食べる」とは?

《第二部 飢える人と捨てる人 「食べる」にまつわる社会問題》
4章 避けられない自然の摂理
食品の値段は変わりやすい/農業で安定収入は可能か?/作物は1日にしてならず/気候変動と食料の複雑な関係/国際食料市場がますます重要に
5章 市場が効率的だとしても
「栄養不足と肥満」のどちらも増えている/世界の食料は足りているのに…/貧しい国でも肥満が増えている/栄養不足と肥満は同時に減らせないのか?/「食品ロス」に魚の骨は含まれるのか?/捨てられる日本の食料/世界の食品ロスのパターン/食品ロスの削減は誰のため?/なぜ食品ロスはなくならない?
6章 市場の失敗のせいで
「食の安全性と偽装」という課題/偽装はまだまだ続く/なぜ繰り返されるのか?/「肉食と環境」という悩みのタネ/空気や水がほぼ無料という難しさ/肉の食べ過ぎは安すぎるから?/日本の肉食事情
7章 つきまとう政治的な思惑
途上国ほど農業を冷遇する不思議/農業優遇政策のパラドックス/自国農業の過保護による混乱/正当化される非常時の輸出規制/輸出規制の日本への影響は?/貿易戦争と森林破壊
8章 「人間らしさ」の難しさ
「食べる」はバイアスがかかりやすい?/栄養不足はもっと減っていい/子どもの生死を分ける思い込み/後悔先に立たずの肥満と環境/食の安全への過剰反応/自分の影響力を早とちり/「食料生産」にもバイアスはかかる/なぜか良案が採用されない/肥料を使わない理不尽/まだある厄介な人間らしさ

《第三部 未来に向けた挑戦 「食べる」を今より良くするための試行錯誤》
9章 自然の摂理に立ち向かう
長期保存と産地リレー/ゲノム編集の可能性/植物や細胞から肉を作る/昆虫食という選択肢
10章 食料市場の限界をふまえて
決め手は相対価格/健康よりも環境の改善に効果的?/アクセスか?それとも需要か?/食品ラベルのツボ/温室効果ガス排出権取引き制度のねらい/DXで安全・安心・サスティナブル?
11章 「人間らしさ」を加味する
「食べる」の状況に働きかける/考えて選択する状況を作る/無意識に良い選択をさせる/「食料生産」の状況に働きかける/期待のし過ぎは禁物

《第四部 未来をイメージする 「食べる」から考える未来社会》
12章 これからの「食べる」について
「健康的で持続可能な食生活」とは?/必要な変化とコストは?/バランスの取れた対策が大事/未来の視座から考える

[書籍情報]
サイズ:130mm×183mm
ページ数:272ページ

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