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Gift wrapping
¥440
希望されるラッピングの個数分をカートにお入れください。 複数の商品をご注文の場合で、2つ以上に分けてラッピングをご希望の場合は、組み合わせの詳細をご注文時の備考欄にご記入ください。 ラッピングに使用するのは、インドの伝統民族衣装などをリサイクルし、フェアトレードNGO・SASHAの作り手によって縫い合わせられた布袋です。色や柄はランダムです。
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エトセトラ VOL.8 特集:アイドル、労働、リップ
¥1,430
[版元サイトより引用] 「アイドル」を含めたいろいろな人たちが、心身ともに健やかでいられるには-- 「アイドル」の表象、労働、消費について考える、 これまでなかったことにされてきた必要で切実で多様な声を集めた特集号 フェミニズムを身近なテーマから考えるマガジン「エトセトラ」8号目の特集は、「アイドル」。自身がアイドルの和田彩花、アイドル文化を含めた表象について執筆を重ねてきた鈴木みのりを特集の編集に迎え、労働、心身の健康、ボディイメージやライフスタイルの消費、SNSを巡る諸問題に向き合い、そしてアイドルから得られる希望や喜びとは何かを探る。1408もの声が集まった「アイドルの未来のためのアンケート」も! 特集外も、ジュディス・バトラーへのロングインタビュー、「オープンレター 女性差別的な文化を脱するために」原文掲載など、残しておきたい記録に満ちた一冊。 目次 特集:アイドル、労働、リップ 特集のはじめに 鈴木みのり・和田彩花 エッセイ 菅野つかさ「少女時代を通して出会った世界」 野中モモ「『街いちばんのナイス・キッドたち』によせて」 藤野可織「私はいかにしてアイドルの恋愛に一喜一憂するようになったか」 犬山紙子「ファンと消費」 創作 岩川ありさ「わたしはこぶしを握りしめる」 論考 ハン・トンヒョン「矛盾に満ちた『推される人』たちにかかる負荷が少しでも減ることをいつも願っている」 上岡磨奈「アイドルとあなたとは何も変わらない、同じ人間である」 田中東子「アイドルたちは何を開示しているのか?」 写真 藤岡亜弥「熱狂の広島、オバマがヒロシマに来た日」 インタビュー 竹内亜矢子「〈自分の身体と折り合いをつける〉ために試してみたいエクササイズとストレッチ」 寺嶋由芙「好きなことを好きでいるために、アイドルの問題を話していきたい」 内藤忍「働くすべての人の『労働』が、守られるために知りたいこと」 アンケート わたしの“アイドル” 宇垣美里/エミリー/太田莉菜/温又柔/カナイフユキ/近藤銀河/佐久間裕美子/佐野亜裕美/柴崎友香/周司あきら/岨手由貴子/仲西森奈 /羽佐田瑶子/valknee/潘逸舟/丸山美佳/宮越里子/森栄喜/WAIFU 1408の声が集まった 「アイドルの未来のためのアンケート」 特集のおわりに 鈴木みのり・和田彩花 ************************************************************ インタビュー ジュディス・バトラー「反ジェンダー、反多様性にフェミニズムは抵抗する」 (聞き手:清水晶子/ 翻訳:西山敦子(C.I.P. Books)/ 企画・写真:間部百合) アーカイブ 「オープンレター 女性差別的な文化を脱するために」を記録する 寄稿 北原恵「イトー・ターリが遺したもの――追悼展示会報告記」 フェミリポート 下郷さとみ「ブラジルの政治を、先住民族の女性・マイノリティの手に」 連載 「編集長フェミ日記」(2022年8月~10月)鈴木みのり・和田彩花 「ふぇみで大丈夫」ナガノハル/vol.4:ちゃんみな大好き 「ここは女を入れない国」伊藤春奈(花束書房)/第6回:炭鉱と女人禁制 「Who is she?」大橋由香子/第5回:日雇いで働くニコヨンの彼女 「LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景」宇壽山貴久子 私のフェミアイテム:須藤はる奈 NOW THIS ACTIVIST :門田亜里砂 [書籍情報] サイズ:148mm×210mm 製本:並製 ページ数:144ページ
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エトセトラ VOL.10 特集:男性学
¥1,540
[版元サイトより引用] 性差別はびこるこの社会では、実は「男」のことすら誰も考えていない。 語られてこなかった男性の多様さはどこにある? これまでフェミニズムが家父長制に相対するとき、特権を持つ側として「男性」が照射されてきた。しかし、男性がフェミニズムに応答するだけでは、男性自身の課題を掘り下げられないのでは……? フェミマガジン10号目は、『トランス男性によるトランスジェンダー男性学』の周司あきらをゲスト特集編集に迎え、「特権」「加害性」「生きづらさ」で終わらない、その一歩先にある「男性性」を見つける特集号。 論考、エッセイ、読者投稿などで構成。新たなメンズリブを目指す座談会も! 目次 特集:男性学 特集のはじめに 年表 男性史・女性史(作成:周司あきら) エッセイ・論考 マルリナ「ラップに耳をすませば」 麦倉哲「『男らしさの崩壊』の先にみる絶望とかすかな希望」 五月あかり「誰も好きになってはならない」 小埜功貴「自分を終わらせて、自分へと生まれ戻ろう――場としてのメンズリブ、心としてのメンズリブ」 瀬戸マサキ「『俺』を取り戻す旅」 仲芦達矢「ノイジー・マスキュリニティ」 Y・N「傷と言葉――仲芦達矢『ノイジー・マスキュリニティ』のための補足」 澁谷知美「男にとって『恥』とは何か――仮性包茎の現代史から」 森山至貴「異物のように、宝物のように」 水上文「そして誰が排除されるのか?――百合ジャンルにおけるミサンドリーの問題」 福永玄弥「男たちの帝国と東アジア」 遠山日出也「男性が特権/差別を克服するために――被抑圧者の解放と自らの解放との結びつきを捉える」 小説 勝又栄政「父(ちち)と、娘/息子(こ)」 漫画 中村一般「山田さんの生活」 座談会 水野阿修羅✕小埜功貴✕周司あきら「男である自分を好きになる――90年代日本のメンズリブ運動」 読者アンケート 男として生きること、男扱いされることの喜びを考えてみる 特集のおわりに ***************** 寄稿 もちづきゆきえ「『HEAR. ME. OUT.』制作日誌」 伊藤春奈(花束書房)「独立運動から続く道をたどって〜おしゃべりソウル旅行記〜」 漫画 とれたてクラブ「目ざせ!! DIVAに殺されない元カレ」 連載 「編集長フェミ日記」2023年8月〜9月 「祖母の話」/#2 川﨑那恵「ムラの女たちのあいだで」 「アート・アクティヴィズム」北原恵/〈98〉「関東大震災100年を記憶する現代アート:2023夏、韓国」 「LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景」宇壽山貴久子 私のフェミアイテム:下山田志帆 NOW THIS ACTIVIST :山田亜紀子 [書籍情報] サイズ:148mm×210mm 製本:並製 ページ数:128ページ
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エトセトラ VOL.13 特集:クィア・女性・コミュニティ
¥1,540
[版元サイトより引用] 「わたしたち」の場づくり、コミュニティ、言葉をアーカイヴする。 ウーマンリブから生まれたレズビアン・コミュニティ、伝説のレズビアン&バイセクシュアル雑誌、そして、Xジェンダーの語りや、様々なセクシュアルマイノリティの集まれる場所……。 フェミマガジン13号目は、「LGBTQ」から消されてしまいがちな女性やノンバイナリー/Xジェンダーの人々による、場所づくりや運動を記録する特集号。多数のインタビュー、寄稿、読者投稿「自分の存在を消されたと感じたことはありますか?」など。 目次 特集:クィア・女性・コミュニティ 特集のはじめに 寄稿 杉浦郁子 「女の解放」から「レズビアンの解放」へ ――1970年代半ばから80年代の首都圏におけるレズビアン運動の変容―― 赤枝香奈子 「レズビアン」の連続性と非連続性――清岡純子のレズビアニズム 萩原まみ 「『フリーネ』と『アニース』~バイセクシュアルのわたしが読みたかった雑誌」 岡田実穂 クィア・コミュニティにおける性暴力を可視化する 森あい あるクイアの、阿蘇での10年 ティーヌ 自分と出会うための読書 しゃおはー 『おばあちゃんのガールフレンド』が開いた私の物語 インタビュー 若林苗子「ウーマンリブからつながった、レズビアン・フェミニズム」 原ミナ汰「失敗や挫折の積み重ねから生まれた、Xジェンダー/ノンバイナリーの大事な場所」 大江千束「属性だけで一般化せず、対話していくことから始める」 長村さと子「セクシュアリティや年齢、国籍を気にすることなく、誰でも来られる場所をつくる」 パフスクール山賀沙耶・安田恵実「レズビアンの歴史をつなぎながら、コミュニティを広げていく」 座談会 あきら✕さときん✕にしむら「私たちの『レズビアン・コミュニティ』 そして、ターリさん」 読者投稿 自分の存在を消されたと感じたことはありますか? 特集のおわりに ******************** 寄稿 前野久美子 〈地方の〉本屋のアクションの〈つらなり〉 牧野雅子 医大生による強制性交等事件の無罪判決から考える 小川たまか No信仰、YESシスターフッド BBD騒動から考えた構造の中の私たち 鈴木裕子 (書評)『帝国主義と闘った14人の朝鮮フェミニスト 独立運動を描きなおす』 朝鮮人女性独立運動家の群像が生き生きと描きだされる 漫画 とれたてクラブ ムダ毛人権奥義フェミミーミ・ミーミミ フェミレポート 黒田理沙 だれのフェミニズム? 活動を記録する 第一回私のからだデモ 連載 編集長フェミ日記 2025年2月〜3月 北京会議の前と後〜SRHR30年の足跡を探して〜 最終回:北京会議30周年! 第69回CSW69/北京+30に行ってきた! 福田和子 寝た子を起こして、仲良くごはん 第三回 「同和」という言葉をたどる 川﨑那恵 アーティストのフリースペース no.003 super-KIKI 私のフェミアイテム 13 金明和 NOW THIS ACTIVIST vol.12 uhi[鄭優希] [書籍情報] サイズ:148mm×210mm 製本:並製 ページ数:128ページ
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エトセトラ VOL.14 特集:SRHR
¥1,650
[版元サイトより引用] 私のからだは、私のもの。 この社会を、誰もが「私のからだ」を生きられる場所にする。 SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利)は、自分の体、性や生殖について、誰もが十分な情報を得られ、自分の望むものを選んで決められると同時に、勝手に決めさせないという「基本的人権」のこと。 1995年に北京会議(第4回世界女性会議)で、リプロダクティブ・ヘルス/ライツが採択されてから30年。しかし世界では、いまバックラッシュが吹き荒れ、日本でも少子化対策という名のもと、戦時のような「産めよ増やせよ」政策が進められている。すべてのひとのSRHRが実現されるために、私たちはこの現状とどう向き合い、抗い、行動したらいいだろうか。これまでの国による性と生殖の管理・抑圧や、支配に抗ってきた運動の歩みを知り、道筋を探る。寄稿、年表、読者投稿など。 目次 特集:SRHR 特集のはじめに 福田和子 SRHR年表(作成:福田和子・高井ゆと里) セクシュアル・ジャスティス宣言 寄稿 草野洋美 SRHR for ALL!――SRHRが私たちみんなの人権になる日まで 三浦美和子 日本の公的プレコンセプションケア――誰が、何のために? 黒坂愛衣 隔離政策と優生政策が交差したハンセン病療養所 嶽本新奈 「からゆきさん」――性と生殖の管理、そして植民地主義 永野三智 水俣の女性たちの、性と生殖にまつわる話 谷口歩実 「フェムテック」への怒り 田中雅子 移民の目線で日本のSRHRを見直す 土屋和代 トランプ2.0とリプロダクティブ・ジャスティス 田代美江子 SRHRを確かなものとする包括的セクシュアリティ教育(CSE)―人権教育の実践としての意義― インタビュー 木本昌美・木本奏太 「身体で線引きされずに、自分を生きるために」 石地かおる 「障害のある身体を、『私のもの』と思えるまで」 鼎談 大橋由香子✕高井ゆと里✕福田和子 「女の運動の蓄積を、次のSRHR運動につなげていくために」 読者投稿 自分の身体(とくに性や生殖にまつわること)が自分のものではない、管理されている、と感じたことはありますか? 特集のおわりに 高井ゆと里 *************** 寄稿 uhi ヴィーガニズムについて、ある在日朝鮮人が考えていること 中山良子 高専生とジェンダー・セクシュアリティを学ぶ 野村羊子 34年前、セクハラアンケートに6500の女性の声がつなぐ フェミ・レポート frida people 南太平洋から愛を込めて レポート 松尾亜紀子 筑豊に生きた女性たちと出会う旅 連載 編集長フェミ日記 2025年7月〜10月 寝た子を起こして、仲良くごはん 第四回 フィールドワークの醍醐味 川﨑那恵 アート・アクティヴィズム/101 防空壕の女――ジェンダー/植民地主義から見る戦争画 北原恵 アーティストのフリースペース 中村友紀 NOW THIS ACTIVIST 源啓美 私のフェミアイテム よこのなな [書籍情報] サイズ:148mm×210mm 製本:並製 ページ数:132ページ
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月曜か火曜|ヴァージニア・ウルフ
¥2,200
[版元サイトより引用] 永遠のフェミニスト作家、ヴァージニア・ウルフが自分で編んだ唯一の短編小説集。 彼女の真摯な「叫び声」を、100年後の今そのまま読む。 ウルフの最初の短編集を、1921年刊行当時のまま、姉ヴァネッサ・ベルの版画5点とともに完全収録。最良のガイドとなる、翻訳者の片山亜紀による詳細な注・訳者解説付。 収録作 ゴースト・ストーリー「幽霊たちの家」 フェミニズム冒険活劇「ある協会」 都市のある一日を描く「月曜か火曜」 その後の長編に連なるメタフィクション「書かれなかった小説」 音楽のスケッチ「弦楽四重奏」と色彩のステッチ「青と緑」 草花と人々とカタツムリのコラージュ「キュー植物園」 フェミニズム小説であり評論でもある傑作「壁のしみ」 ――ウルフの原点であり、その後の長編にも連なる真摯で切実な全8編。 学識豊かな男たちなんて、魔女や隠遁者、すなわち洞窟や森でうずくまって薬草を煎じ、トガリネズミを尋問し、星々の言葉を書きつけていた者たちの末裔でしかないのでは?(「壁のしみ」より) [書籍情報] 著:ヴァージニア・ウルフ 画:ヴァネッサ・ベル 訳:片山亜紀 サイズ:127mm×188mm 製本:並製 ページ数:144ページ
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多様な性を生きる LGBTQ+として生きる先輩たちに人生のヒントを聞いてみた|松岡宗嗣
¥1,694
[版元サイトより引用] 世の中の「ふつう」に当てはまらない自分とどう向き合ってきたのか、性的マイノリティとしての生き抜き方を聞く。いま悩んでいる10代やその友だち、まわりの大人に向けて、LGBTQ+の声を届ける! 世の中の「ふつう」とされる性のあり方に当てはまらない そんな自分とどう向き合ってきたのか、性的マイノリティとしての生き抜き方を聞く。 いま悩んでいる10代やその友だち、まわりの大人に向けて、LGBTQ+の声を届ける一冊! 「ここから逃げ出したい……」 「みんなに合わせなきゃ!」 「ふつうってなんだろう?」 性的マイノリティに関する情報を発信している松岡宗嗣さんと、さまざまな性のあり方を生きる8名との対談をとおして、自身の性や社会との向き合い方に悩む10代へ生きるヒントを、友だちや家族、教師へは性の多様性への理解を深める手がかりを届ける。 対談相手のみなさん 大内アイミ SNSの総フォロワー数650万超の、4人組クリエイターグループ「午前0時のプリンセス」のメンバー。個人でも動画クリエイターとして多くの若者に支持されている。 木本奏太 登録者数約25万人のYouTube チャンネル「かなたいむ。」を運営。動画総再生回数は1億回を超える。著書に『元女子、現男子。』(KADOKAWA)がある。 中村健 大学や行政、企業などで講演・啓発活動を行なう。NHKよるドラ『恋せぬふたり』考証。また、当事者グループ「なかぷろ」を主催し、これまでに約500名の当事者が参加している。 西原さつき 「乙女塾」主宰。NHKドラマ10「女子的生活」出演・トランスジェンダー指導、映画『ミッドナイトスワン』脚本監修。著書に『女の子って魔法だよね』(厚有出版)。 中島潤 NPO職員としての勤務と並行し、大学や研修会などで「多様な生と性」をテーマに発信を続けている。 水上文 文筆家・批評家。著書に『クィアのカナダ旅行記』(柏書房)、『あなたのフェミはどこから?』(共著、平凡社)、などがある。 みたらし加奈 臨床心理士・公認心理師。カウンセリングルーム「神泉こころカウンセリング」所長。著書に『マインドトーク――あなたと私の心の話』『テイラー――声をさがす物語』(ともに、ハガツサブックス)がある。 森山至貴 早稲田大学文学学術院教授。専門は、社会学、クィア・スタディーズ。著書に『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』(WAVE 出版)、『LGBTを読みとく――クィア・スタディーズ入門』(ちくま新書)などがある。 [書籍情報] サイズ:128mm×188mm ページ数:200ページ
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ディトランジション、ベイビー|トーリ・ピーターズ
¥3,278
[版元サイトより引用] 白人トランス女性リース。ディトランジションし男性として暮らすエイムズ。アジア系シス女性カトリーナ。不器用に生きる三人の、新しい家族の物語。NYT選定「21世紀のベスト100冊」 性移行(トランジション)と赤ちゃん出産をめぐる新しい家族の物語 ひとりきりでいることができずロマンチックな情事を追いかけるリース、ディトランジションして父親になることを迫られるエイムズ、悪夢のような離婚を経て妊娠したIT企業のアイデアエリート、カトリーナ。それぞれの思惑が合致して交錯して背反する、その先にある新しい家族の形! 21世紀版『高慢と偏見』とも称される傑作長編。 [書籍情報] 著:トーリ・ピーターズ 訳:吉田育未 サイズ:132mm×191mm ページ数:416ページ
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わたしを夢に見てください|キム・メラ
¥2,420
[版元サイトより引用] 女性であること、レズビアンであること、信仰と家族、植民地の記憶、そして生と性の解放—— 死後もなお恋人の夢に寄り添おうとする女性や、韓国で妊婦が見るとされる「胎夢」を描き、幻想の光をまといながら鮮やかに映し出される現代韓国の姿。 2024年「若い作家大賞」を受賞し、いま韓国で最も注目を集める新世代の作家キム・メラによる、〈夢から始まり、夢で終わる〉クィア短編集。 そんなとき私たちは息がぴったりで、私はヨンジュと水泳以外のほかのことも一緒にできそうだと思った。今みたいに同じ読書室に通って水泳講習を受けること以外に、もっと難しくて大変なこと。例えば、私たちは大人になって一緒に運転免許を取ったり、お金を貯めて世界旅行に行ったりもできる。もしかしたら、ヨンジュが赤ちゃんを産むときに、妊娠を知らせる夢を見るのは私かもしれない。 ——「リンゴリング」 目次 リンゴリング 木の葉が枯れて 夕焼け シュガー、ダブル、ダブル 論理(ロジック) アヒル 象の鼻(コッキリコ) わたしを夢に見てください [書籍情報] 著:キム・メラ 訳:吉良佳奈江 サイズ:127mm×188mm ページ数:320ページ
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出口 中絶のための1200kmの旅|B.キャロット
¥2,750
[版元サイトより引用] 〈自分の体を自分で決められない〉国から抜け出すため、姉妹は車を走らせた。 鳥飼茜(漫画家:『先生の白い嘘』『バッドベイビーは泣かない』)推薦‼ 「欲しいのは、女が自由に生きることを悪なんて言わせない世界」 綿密な調査と取材で制作期間に4年を費やし、リプロダクティブ・ライツの現実を描いたグラフィック・ノベル、待望の翻訳。 あらすじ ポーランドで小学校教諭をしているマグダは、望まぬ妊娠をしてしまう。しかし中絶が厳しく制限されているこの国では、誰かに相談することすら難しく、彼女は孤独の中で中絶方法を探し始める。 ネット掲示板を頼りに支援団体と連絡を取り始めるが、中絶薬はなかなか届かない。タイムリミットが迫るなか、ついにオランダの支援団体に頼ることを決意したマグダは、唯一の理解者である姉・オリビアと共に、1200kmの旅に出るのだった——。 [書籍情報] 著:B.キャロット 訳:川野夏実 サイズ:148mm×210mm ページ数:240ページ
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クリエイティブであれ 新しい文化産業とジェンダー|アンジェラ・マクロビー
¥2,420
[版元サイトより引用] 「クリエイティブであれ(ビー・クリエイティブ)」という呪縛が生み出す、現代の“終わりなき労働”とその構造―― 「自由」や「自己実現」と巧みに結びついて若者を魅了するクリエイティブな世界。劣悪な労働環境を甘受し、マルチタスク化に対応する「新しいミドルクラスの女性」は、いかにして作り出されるのか? クリエイティブ経済の絶頂期を、フェミニズムの視座から批判的に捉える。 目次 序章 教育を通じた出会いとクリエイティブな経済 第1章 「クラブ」から「企業」へ 第2章 クリエイティブ労働のポリティクスを紐解く 第3章 人的資本としての芸術家 第4章 ポストフォーディズムのジェンダー 第5章 ファッション・マターズ・ベルリン 第6章 やりたい仕事を成功させる? 結論 ヨーロッパの展望 [書籍情報] 著:アンジェラ・マクロビー 監訳:田中東子 訳:中條千晴、竹﨑一真、中村香住 サイズ:127mm×188mm ページ数:344ページ
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まちは言葉でできている|西本千尋
¥1,980
[版元サイトより引用] 都市計画の中で妊婦や子どもや障害者や女性や高齢者の存在が想定されていないこと、安全で快適な空間のためにホームレスの人々が排除されてきたこと、「公園まちづくり制度」の名の下に緑豊かな公園がなぜか消えていくこと、歴史ある町並みや昔ながらの銭湯を残すのがこんなにも難しいこと、「創造的復興」が被災者の生活再建に結びつかないこと―― 目の前にあるまちは、どのようにして今あるかたちになったのか。誰がそれに同意したのか。住民にまちを変えていく力はあるのか。「みんなのため」に進められる再開発の矛盾に目を凝らし、その暴力性に抗っていくために、専門家や行政の言葉ではなく、生活にねざした言葉でまちを語り直したい。 “すベて景色の前には「言葉」がある。わたしたちは「言葉」でまちをつくってきた。ある日突然、そこにブルドーザーが現れるのではない。必ず、その前に「言葉」がある。だからその「言葉」が変われば、ブルドーザーの現れ方も、立ち入り方も、去り方も変わり、まちのかたちも変わる。”(本文より) 「まちづくり」に関わるようになって約20年、現場で味わった絶望と反省を、各地で受け取った希望を、忘れないために記録する。ごくふつうの生活者たちに捧げる抵抗の随筆集。 “行政やデベロッパー主導の「まちづくり」に「わたし」は居ない。町にはひとりぼっちで居られる場所も、ひそかに涙を流す場所も必要だ。” ――森まゆみさん “暮らしに対して、ひとりひとりが誠実であるとはどういうことか。こういうことだったのだ。” ――武田砂鉄さん [書籍情報] サイズ:128mm×188mm ページ数:216ページ
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周縁で考える クィア・フェミニズム界隈の話
¥700
[版元サイトより引用] クィアという言葉を使っているのに、シスジェンダーのゲイ男性ばかりが集って権力を握っている。反差別を掲げているのに、一部の発言力が強い人たちを中心とした「界隈」が出来上がっていて、参入しづらい。 こんな場面、見たことありませんか? クィア・フェミニズムの「界隈」に焦点を当て、問題意識を持つ3人が集まり、現状や問題点などを話し合う座談会を行いました。より良い界隈を求めて、それぞれの立場・視点からこの問題について考えてみました。 目次 はじめに 孤伏澤つたゐ 座談会 3人が認識する、クィアコミュニティの問題 一部の人たちによる「クィア」「フェミニズム」の占有 批判や対話ができない関係性 ZINEを作るということ 批判を受け入れられない 受け身のとれなさはどこから? 多様な人がいる社会だからこそ、対話が必要なのに 界隈への期待と諦め オルタナティブな場所をつくる 書店と作り手の関係 お友達じゃないと参加できない? より良い界隈を求めて 付録:クィアコミュニティと既得権益 元気のないおさむ おわりに ayano [書籍情報] 著:ayano、孤伏澤つたゐ、元気のないおさむ サイズ:127mm×181mm ページ数:62ページ
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現代思想2025年12月号 特集=排外主義の時代
¥1,980
[版元サイトより引用] 排除に抗する社会のために 世界的な右傾化のなか、日本でも改めて深刻さが浮き彫りになる排外主義。その現われに向き合い、核心を捉え、そして抗うことはいかに可能か。本特集では日常に潜む差別から法・制度的課題、さらには国境を超えた移動のありようやアイデンティティの問題にも目を配りつつ、さまざまな側面から排外主義の構造と実態に迫る。 目次 特集*排外主義の時代 討議 序列化する社会に抗して――「歴史修正主義」と「反移民」を貫くものを問う / 倉橋耕平+髙谷幸 現実を問う 高まる外国人の「処分可能性(ディスポーザビリティ)」 / 鈴木江理子 非人間化と制度的排外主義――日本における移民の搾取と排除 / 巣内尚子 「外国人」を取り締まる眼差し――レイシャルプロファイリング訴訟が問いかけるもの / 宮下萌 ヘイトスケープの増殖と「川口のクルド人」の現在地 / 三浦尚子 政治の行方 右派ポピュリズムが問いかけるもの / 山崎望 トランプの壁と排外主義 / 川久保文紀 極右政党はなぜ支持され、社会に何をもたらすのか / 五十嵐彰 排外主義とメディア信頼 / 秦正樹 応答への途 「排外主義」をめぐる堂々巡り――ある大学教員の日常から / 小ヶ谷千穂 境界を奏でる――排外の回路と音楽の公共性 / 中條千晴 排外主義と外来種――あるいはザリガニとその死体をめぐる考察 / 渡邉悟史 歴史と構造 「籍」と「血」の観念――レイシズムの温床となるもの / 遠藤正敬 不可視の隣人――結婚移住女性たちの過去と現在からの教訓 / 李善姫 アイヌへのレイシズムに潜む「権利と文化二分論」――不可視の植民地主義と法学の責任 / 小坂田裕子 制度を開く 社会的再生産をめぐる日本社会の矛盾――移民女性の身体から見るリプロダクティブ・ジャスティス / 田中雅子 外国人の「総量規制」は破綻する――量的統制の幻想と倫理 / 宮井健志 排外主義に陥らない反ジェントリフィケーションは可能か / 山本薫子 連載●社会は生きている●第四〇回 社会の制御 3――社会の分化と加工 / 山下祐介 連載●家族と憲法●第六回 明治期の家族法と憲法――「家」と一夫多妻制の行方 / 木村草太 研究手帖 力と聖書と時間のはざま、あるいは周縁で / 安田真由子 [書籍情報] サイズ:144mm×221mm ページ数:230ページ
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優しくない地球でひとが生きのびるための80の処方箋|品田知美
¥2,420
[版元サイトより引用] 自分の習慣を変えるのは面倒だけど、出来ることから始めよう。 文系と理系をつないで綴る、日常の環境社会学。 地球温暖化、マイクロプラスチックの環境への広がり、SDGsの重要性……。 危機的なのはわかるけど、どうしてそんなことが起きるのか、自分がどうしたらいいのかがわからない。 ・家庭ゴミはどこまで減らすべき? ・ペットボトルを買うのは意識が低いの? ・エコマークは信じていいの? ・電磁波ってなに? ・PFASはそんなに怖い? そんなにガチガチにならないで。 まずは日常から考えて、自分に出来ること、好きなことを80の処方箋から探してみよう。 推薦 eriさん(デザイナー・アクティビスト) 「気候変動に対しできることがないと思っている人"ほど"読んでほしい!これは地球沸騰時代の私たちの教科書になる」 目次 まえがき この本を読む方へ 原理編──みんなで生きのびるための 実践編──とある日常の断片から おわりに あとがき [書籍情報] サイズ:128mm×188mm 製本:並製 ページ数:256ページ
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見知らぬ人を認識する パレスチナと語りについて|イザベラ・ハンマード
¥2,970
[版元サイトより引用] 「その場にいない私たち、遠くからただ見守るしかない私たちは、これに耐えようと自分の感情を切り離すとき、どのように自分自身を深く損なっているのだろうか」 ジェノサイドが行われているガザ。そこには、人間を人間として見ないという認識の暴力が並走している。そうした認識が変わらないかぎり、暴力は続いていく。 小説は、私たちの認識が変わる瞬間を描いてきた。他者の光とともに、見えなかった現実が姿を現す。 パレスチナ系英国人の作家が、サイードを手がかりに、現在進行中の暴力を支える認識の転換の瞬間をうながす。他者を非人間化することで自分が人間であるとする植民地的認識が崩れることで、ともに抵抗し、ともに支えあうための行動を起こす道が開かれる。岡真理による解説「ホロサイドに抗して」を付す。 [書籍情報] 著:イザベラ・ハンマード 訳・解説:岡真理 サイズ:135mm×195mm ページ数:152ページ
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AはアセクシュアルのA 「恋愛」から遠く離れて|川野芽生
¥2,310
[版元サイトより引用] この世はあまりに「恋愛中心」に回りすぎでは? 人と人との関係性のあり方は、ひとつひとつすべて違うのに。 小説家、歌人、文学研究者として活躍してきた著者がアロマンティック(無恋愛)/アセクシュアル(無性愛)として生きてきた経験から考え抜き、怒りと祈りを込めて綴ったエッセイ。 「恋愛に興味がない」と言っても、周りは無理解だった。 「そんなはずはない」「まだ出会ってないだけ」「恋愛をすれば人生が変わる」。 心ない言葉を投げかけられ、恋愛の話を共通の話題であるかのように振られた。 ある時、「アセクシュアル」という言葉に出会い……。 社会の規範や同調圧力、「当たり前」を押しつけられて、 自由に生きられない、とモヤモヤしている人へ。 一人ではない。一人でもいい。「変えたい」と思ってもいい。 ここにある言葉がきっとあなたの助けになる。 大反響のウェブ連載「A is for Asexual」に、大量の書き下ろしを加え、待望の書籍化! 日本では前代未聞のアロマンティック/アセクシュアルの当事者によるエッセイ群。 恋愛は誰でもする自然なもの? 恋愛をする人だけが幸福なの? 友情より恋愛が「上」なのはなぜ? 圧倒的な思考力と筆力で、この社会に問う。 「みんなそうだから」と当たり前のように恋愛をしてきた人の 価値観を揺さぶり、大切な気づきをもたらす。いま必読の書。 アロマンティック(Aromantic)=どの性別の人にも恋愛感情が湧かない人。 アセクシュアル(Asexual)=どの性別の人とも性的なことをしたいという気持ちを持たない人。 目次 わたしはここにいる introduction 第一部 〈恋愛〉のある世界に生まれてしまった ・他愛もない、天気の話 ・「あなたはまだわかっていないだけ」 ・ラブストーリーはつまらない ・結婚は生活の面白くない部分 ・「愛についての面談」 ・「デートのつもりだったのに」 ・私の「好き」が伝わらない ・恋愛関係とは何か(1) ・恋愛関係とは何か(2) ・誰よりも、恋愛のことを考える ・付き合おうかと思った人のこと ・この異世界で 第二部 アロマンティック/アセクシュアルとは何だろう ・「アセクシュアル」との出会い ・名乗ることについて ・「多分ヘテロ以外」 ・「レズビアンかもしれない」 ・「ほんとう」のアセクシュアル、とは ・性嫌悪について ・アロマンティック/アセクシュアルは差別されているか? ・婚姻制度について ・義務と幸福 ・あらためてセクシュアリティとは何かを考える ・数の論理とマイノリティ ・アロマンティック/アセクシュアルとメンタルヘルス ・ASDでもある私のこと 第三部 私を生きる、アセクシュアルを生きる ・私がフェミニストになったわけ ・恋と恋愛と好きと友情と ・ロマンティックとは何か ・孤独について ・家族について ・友達について ・群れについて ・最愛のひと ・愛について おわりに 番外編 「愛さない」ことが罪なのか ── 『ゲゲゲの謎』論 「愛さない」者は怪物なのか ── 『ジョジョ・ラビット』論 アセクシュアルを知るためのブックガイド [書籍情報] 編集:平岩壮悟 装幀:脇田あすか サイズ:128mm×188mm 製本:並製 ページ数:288ページ
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ニッポンの移民 増え続ける外国人とどう向き合うか|是川夕
¥1,012
[版元サイトより引用] 「仕事が外国人に奪われる」 「マンションが買えないのは外国人のせい」 「外国人が日本の社会保障を受けられるなんてずるい」 「外国人が来ると治安が悪くなる」 誤解と不安を取り除く! 国境を越えた移民のメカニズムから、いま吹き荒れる排外主義まで「移民」にまつわる基礎知識を、第一人者が解説―― 少子高齢化による労働力不足や、流動的な世界情勢を受け、 近年日本に多くの外国人がやってくるようになった。2070年には、人口の約10%に達するとも言われる。それに対し、 治安や社会保障に関する不安の声は多く、 排外主義も台頭している。 移民は日本にとって救世主なのかリスクなのか? 日本は欧米のように分断されるのか? 移民なしではこの国はもたないのか? 第一人者が、エビデンスを基に、 移民政策の歴史と未来について考察。移民をめぐる議論に一石を投じる。 目次 はじめに 序章 増え続ける外国人 1 増え続ける外国人 2070年には10人に1人が外国人に/日本はまだ移民を受け入れられるのか?/隠された「人口ボーナス」としての外国人 2 日本における「移民政策の不在」 根強い「移民政策の不在」論/ 「日本に移民政策はない」は本当か?/グローバルな視野が欠けた移民政策論/本書の構成/想定される読者 第1章 「日本に移民政策はない」は本当か?――現代日本の移民政策 1 「日本に移民政策はない」と言われるのはなぜなのか? 2つのアプローチ/移民政策不在論のパラドクス 2 移民政策が抱えるジレンマ 「移民」とは誰か?/移民政策の基本構造/国際的なガバナンス体制の欠如/持続可能な開発目標/安全で秩序ある正規の移住のために/国家が抱えるジレンマ 3 世界の移民政策 中心的な地位を占める「永住型移民」 /増えつつある「一時滞在型移民」 4 現代日本の移民政策 実は多くを占める永住型移民/日本は一時滞在型移民受け入れ世界第6位/リベラルで開放的な移民政策を取る日本/日本のアドバンテージ/国際的な枠組みにおける評価/日本は「移民国家」である/さらなるリベラル化の可能性/移民政策の謎を解くため、歴史の深層へ 第2章 少子高齢化と移民を考えるために――移民政策の歴史 1 グローバルな移民政策の動向 現代国際移住システム前史/戦後に増加した旧植民地からの移民/グローバル化した冷戦後の移民/戦後アジアの移住システム/グローバル化と「移民の女性化」/国際移住のさらなる拡大/「リベラル・モデル」から「マーケット・モデル」へ/日本の移民政策は閉鎖的なのか? 2 移民送り出し国としての戦前日本 移民送り出しの3つの潮流/ハワイ、アメリカ移住と受け入れの停止/ブラジルや旧植民地への移住 3 入管行政はなぜブラックボックス化したのか? 4つの時期区分とそれぞれの特徴/ 「管理と排除」の時代/入管行政ブラックボックス化の原因 4 戦後日本移民政策の展開 難民条約をきっかけに人権が拡充された/在日コリアンの定住化と権利獲得/ 「埋め込まれたリベラリズム」の成立/アジアの国際労働市場の勃興/ハイスキル人材の受け入れ/ 「技能実習制度」の創設/ 「技術実習制度」の沿革/ 「サイドドア」としての技能実習制度/帰還する日系人の受け入れ/意図せざる「サイドドア」 5 少子高齢化と移民政策 ハイスキル人材受け入れの国策化/中間的職種の「発見」 /介護分野での移民受け入れ/特区制度とオリンピック対応/下からの拡大/ 「ダムの決壊」としての特定技能制度/永住資格へとつながる技能実習制度/ 「育成就労制度」の創設/入管行政の政策化/外国人人口増加の内実/人口減少と移民受け入れ意識の向上/日本の移民政策の歴史的起源 第3章 人はなぜ国境を越えて移動するのか?――移民理論の現在地 1 移民の原因は経済格差なのか? 経済格差で人は移動する――機能主義的理論/資本主義が人の移動を決める――歴史構造的理論/移民は底辺層になる――二重労働市場理論/家計が人の移動を決める――新家計経済学アプローチ/経済発展が人の移動を決める――移動転換理論/人は「よく生きる」ために移動する――意欲?潜在能力モデル 2 人は世界をどのように移動しているのか? グローバルな国際移住/アジアから産油国と日本に向かう 3 移民はなぜ日本を目指すのか? 移住意欲から見た日本/日本はもう「選ばれない国」なのか?/日本への移民は今後ますます増加する/日本経済が衰退しても移民は増える 第4章 技能実習制度は「現代の奴隷制度」なのか?――成長するアジアと日本 1 移民はどうやって日本に来るのか? 国際労働市場とは何か?/国際移住の3つのステップ/投資プロジェクトとしての移住/ 「中国移民の日本侵略」? 2 安全で公正な国際移住とは? 移住仲介機能とはそもそも何なのか?/移住に必要なスキルをめぐる難題/現実的でない「政府対政府」の移住ルート/移住仲介者を排除することは可能か?/安全で公正な「国際労働移住コリドー」の形成/どうしたら移民は増えるのか?/アジアの国際労働市場と日本 終章 吹き荒れる排外主義の中で――移民政策の未来 1 高くなる地域間の壁と拡大する域内移動 高まる欧米の排外主義/空前のペースで増加する国際移住/排外主義が民主主義を破壊する/日本が進むべき道 2 移民政策を展開する アジアの成長をどう受け止めるか/マクロ経済の視点/年金制度の持続可能性/健康保険「タダ乗り」の懸念は間違い/移民の実態を明らかにすることが必要 3 地域、企業単位で見た移民政策の可能性 受け入れの現場は職場や地域/地方圏で高まる外国人受け入れへの意欲/アジアの自由移動圏構想 4 移民政策の未来 欧米の経験をどう捉えるか/日本の経験のどこを大切にすべきか/移民をどこまで包摂すべきか/吹き荒れる排外主義の中で/日本の移民政策の未来 あとがき 参考文献 [書籍情報] サイズ:106mm×174mm ページ数:256ページ
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私は男でフェミニストです|チェ・スンボム
¥1,870
[版元サイトより引用] 韓国の男子高校で教える著者が、学び、実践してきたフェミニズムとは? 生きるための「男フェミ」宣言。 2018年に刊行後、韓国各紙で話題になり、「幸せな朝の読書推薦図書」や「今年の青少年教養図書」にも選定された「本格男フェミ入門書」。初の邦訳。 三五歳の私に、ほかの男たちが尋ねる。 「男なのにフェミニストだって? 男のくせになんで女の肩を持つの?」フェミニズムを知っている人や勉強したことがある人も遠慮がちに尋ねる。「男はフェミニストとして限界があるのでは?」 はじめて出版依頼を受けたとき、私も同じようなことを言った。「私がですか? 男がフェミニズムの本なんか出せませんよ」…… 私は男子高等学校の教師である。私の職場の半径二〇〇メートル内には、すぐにでも男性ホルモンで爆発しそうな完全なる「雄」八〇〇人が生息している。教室では、悪たれ口を叩き、力自慢に余念がないが、そこに悪意はない。なぜそんな行為をするのかと聞くと「とくに理由はない」という答えがいちばん多く、以下「面白いから」「強く見えるから」の順である。一生を通して性欲がもっとも充満している時期といわれるが、何の脈絡もなく「セックス!」と叫ぶやつもいる。しごく自然な欲望だが、ああいうかたちで出てくるのは残念である。…… 男たちに提案したい。声を上げる女性を抑圧する時間で自分を振り返り、フェミニズムを勉強しよう。時代が読み取れず、淘汰されることのないようにしよう。一緒にフェミニストになろう。失うものはマンボックスで、得るものは全世界となるだろう。(「プロローグ」より) 目次 プロローグ 男がフェミニストだって? 1章 母と息子 我が家がおかしい 貧しい家の娘の人生 フェミニズム思考のはじまり 中年女性の居場所 ほかの家もこうなのか? 母のうつ病 2章 フェミニズムを学ぶ男 善意と良心にだけ依存するのは不安だ 性暴力事件はどのようにして起こるのか いい女は天国に行くが、悪い女はどこにだって行ける 厳格に見える家父長制の卑劣な陰 男だからよくわからないんです、学ばないと 生徒と教師で出会ったが、いまでは同志 3章 先生、もしかして週末に江南駅に行ってきたんですか? 私が沈黙しなかったら なぜ女性嫌悪犯罪と言わない? 同志はいずこへ、イルベの旗だけが空を舞う 大韓民国で女性として生きるということ 男には寛大に、女には厳格に 被害者に詰め寄る韓国社会 統計で見る韓国女性の一生 男もフェミニストになれるだろうか 4章 八〇〇人の男子生徒とともに 生きるためのフェミニズム授業 「そばの花咲く頃」――性暴力を美化しているのではないか 「春香伝」――いまも昔も女性はなぐさみもの 李陸史は男性的語調、金素月は女性的語調? 『謝氏南征記』――真犯人は誰だ? 『未来を花束にして』――現在に生きず、歴史に生きよう [人間]-[男性]-[成熟]が「少女」だとは 5章 ヘイトと戦う方法 男ばかりの集団で発言すべき理由 間違って定めた的、そしてヘイトがつくりだした左右の統合 差別の歴史的淵源 男子高校でフェミニズムを伝えます 生徒たちの非難に対処する方法 同志とはどのように結集するか 有利な側より有意義な側に立つこと エピローグ 共に地獄を生き抜くために 読書案内――男フェミのためのカリキュラム 解説 『82年生まれ、キム・ジヨン』の夫、それとも息子?――上野千鶴子 訳者あとがき [書籍情報] 著:チェ・スンボム 訳:金みんじょん 解説:上野千鶴子 装丁:いわながさとこ イラスト:KIMI AND 12(키미앤일이) サイズ:131mm×186mm ページ数:196ページ
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コマ送り-Frame by Frame-vol.1 アニメ業界とフェミニズムvol.1
¥1,500
[版元サイトより引用] 日本の一大産業であるアニメーション。 その中で、これまで焦点を当てられることのなかった様々な属性の作り手たちの「声」を集めることで、もっと多様なアニメーションの在り方を探ることができないだろうか? そんな思いから始まったこのプロジェクト。 第1号目となる本号では、「アニメ」と「フェミニズム」について、自分の言葉で語ることがテーマです。 感情の揺らぎや切実な体験も含めて、今ここにある現実としてありのままに集めました。 目次 まんが ・コマ送り紹介まんが:伊波エポコ(作画) ・モヤモヤ:アオシャク(作画) 論考 ・フェミニズムへの「からかい」とその社会的影響:もち(作画) エッセイ ・アニメ業界でひとりぼっちのあなたへ:Eccomi(作画) ・激励:あさひ(作画) 対談 ・アニメーターの貧困と性産業:あさひ(作画)、ふく(演出) [書籍情報] サイズ:128mm×182mm ページ数:78ページ
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今の戦争がなんとなくわかる本|犬川わか
¥1,320
[版元サイトより引用] 2022年からのウクライナーロシア戦争と、2023年からのパレスチナーイスラエル問題について、イラストを使って解説しています。 また、イスラエル問題と切っても切り離せないユダヤ人問題についても解説。 まずは問題の概要をザックリと知りたい方 文字ばかりの本は読んでて疲れる、どこまで読んだか分からなくなる、という方 などにおすすめです。 内容は有識者の皆さまに監修いただいております。 [書籍情報] サイズ:210mm×148mm ページ数:68ページ
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ミャンマー、優しい市民はなぜ武器を手にしたのか|西方ちひろ
¥1,980
[版元サイトより引用] ミャンマーの軍事クーデター後の1年間、目の当たりにした民主化闘争を、市民の声を丁寧に掬い上げ、リアルタイムで綴った稀有な記録。 選挙で民主主義政党に大敗したミャンマー国軍は、2021年2月、軍事クーデターを起こし全ての国家権力を握った。民意で選ばれた議員たちは拘束され、ミャンマーの人々は数年前にようやく手にした民主主義と自由を奪われる。 市民は最初、徹底した非暴力で抵抗を示した。しかし軍はそんな市民たちを虐殺し始める――。 国際協力のためにヤンゴンに住んでいた著者は、ミャンマー市民の闘いぶりをSNSで発信した。自由と民主主義を取り戻そうと奮闘する人々のひたむきな想いを、一人でも多くの日本人に伝え、ミャンマー市民とともに立ち上がってくれる人を増やすために。 闘いはまだ終わらない。終章には軍に抵抗する民主派の武装組織の兵士たち、日本で働く人たちの言葉なども掲載。ミャンマー市民たちの今を伝えている。 金井真紀さん (文筆家・イラストレーター) 推薦! 「涙が出る。ミャンマーの人がかわいそうだからじゃない、あまりにも勇敢だから」 高野秀行さん (ノンフィクション作家) 推薦! 「ミャンマーウォッチャーの私が強烈にお勧めしたい、反軍・民主化闘争のベスト本」 本書より抜粋 ・リーダーなどいないのに、誰もが自発的に、足りないものを補っていく。警察や兵士につけいる隙を与えない、秩序ある完璧な抗議。 ・「お金はいらない。僕らがほしいのは人権だ」 ・「暴力で返さないで。僕らの闘いを、世界に見てもらおう」 ・「ぜんぜん怖くないよ」 死ぬかもしれなくても? 「うん、死ぬかもしれなくても」 ・「内戦」ではなく「革命」と、彼は言った。 ・「クーデター後はみんな、宗教や人種などの壁を取り払って、新しい国をつくるために団結しなければいけないと思うようになったんだ」 目次 第1章 クーデターの衝撃 第2章 虐殺 第3章 奪われてゆく自由 第4章 武装化する人々 第5章 罪なき子どもたちの未来 第6章 新型コロナの悪夢 第7章 非日常下の社会 第8章 CDM参加者の声を聞く 第9章 戦闘が始まる 第10章 じりじりと強化される監視 第11章 闘いは続く 終章 [書籍情報] サイズ:132mm×183mm ページ数:272ページ
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SISTER“FOOT”EMPATHY|ブレイディみかこ
¥1,760
[版元サイトより引用] シスターフッドがポリティカルになりすぎると、それはシスターたちのあいだに分断や対立をもたらすことにもなりかねない。その一方で、シスターフッドが政治に無関心になりすぎると、互いの涙を拭い合うばかりで、「元気を出して明日からまた同じ日常を頑張ろう」という激励会になり、つらい日常を変えていこうという動きに発展しない。 ーー本書「はじめに」より 2022年から雑誌『SPUR』に連載されているコラムを新たに加筆修正。コロナ禍以降の社会の動きを鋭く見つめ、これからの世界とわたしたちを考えるための、エンパワメント・エッセイ集。 ・アイスランド発「ウィメンズ・ストライキ」の“共謀”に学ぼう ・シスターフッドのドレスコードはむしろ「差異万歳!」 ・完璧じゃないわたしたちでいい ・焼き芋とドーナツ。食べ物から考える女性の労働環境 ・古い定説を覆すママアスリートの存在 ……etc. 無駄に分断されず、共に地べたに足をつけてつながる。前に進むための力が湧く39編を収録! [書籍情報] サイズ:132mm×183mm ページ数:272ページ
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Blue|川野芽生
¥1,650
[版元サイトより引用] 第170回 芥川賞候補作 割りあてられた「男」という性別から解放され、高校の演劇部で人魚姫役を演じきった。 そんな真砂 (まさご) が「女の子として生きようとすること」をやめざるをえなかったのは──。 『人魚姫』を翻案したオリジナル脚本『姫と人魚姫』を高校の文化祭で上演することになり、人魚姫を演じることになった真砂は、個性豊かな演劇部のメンバーと議論を交わし劇をつくりあげていく。しかし数年後、大学生になった当時の部員たちに再演の話が舞い込むも、真砂は「主演は他をあたって」と固辞してしまい……。 自分で選んだはずの生き方、しかし選択肢なんてなかった生き方。 社会規範によって揺さぶられる若きたましいを痛切に映しだす、いま最も読みたいトランスジェンダーの物語。 [書籍情報] サイズ:137mm×194mm ページ数:144ページ

