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体の贈り物|レベッカ・ブラウン
¥2,420
[版元サイトより引用] アメリカの作家、レベッカ・ブラウンの代表作を復刊! 逃れようのない死の前で、料理を作り、家を掃除し、洗濯をし、入浴を手伝う。 喜びと悲しみ、生きるということを丸ごと受け止めた時、私は11の贈り物を受け取った。 エイズ患者とホームケア・ワーカーの交流が描き出す、悼みと希望の連作短篇。 著者書き下ろし「『体の贈り物』三十年後」を収録。 金井冬樹の装画による新装版。 “横溢するケアに包まれました。ホームケアワーカーの「私」が派遣されるのは死の恐 怖に向き合う患者たちのところ。ケアする側が彼ら、彼女らの生を“尊重されるべき もの”として丸ごと抱擁するとき、曇っていた生がみるみる輝きを取り戻していく。 まさに奇跡のような贈り物。” 小川公代 “透きとおるような日本語で訳されたこの小説集における、死にゆく人々の生を支える主人公の冷静さ、 心身の痛みにたいする想像力の深さ、そこから生まれる交流のぬくもりは、 いま、世界でなにより大事なものに思える。” 木村紅美 目次 汗の贈り物 充足の贈り物 涙の贈り物 肌の贈り物 飢えの贈り物 動きの贈り物 死の贈り物 言葉の贈り物 姿の贈り物 希望の贈り物 悼みの贈り物 謝辞 『体の贈り物』三十年後 二〇二五年版訳者あとがき [書籍情報] 著:レベッカ・ブラウン 訳:柴田元幸 装丁:横山雄 装画:金井冬樹 サイズ:122mm×170mm ページ数:194ページ
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いいことばかりは続かないとしても|大崎清夏
¥2,090
[版元サイトより引用] 山にも、街にも、悲しみの先にも。どこにだって発見はある。自然と芸術を求めて旅する最注目詩人の、〈生への祈り〉と〈センスオブワンダー〉に満ちた傑作エッセイ いま最も注目される詩人・大崎清夏の、旅と暮らしとことばの軌跡。 熊のいる山奥・湘南の海辺・震災後の能登半島・知床の雪原・ハンセン病資料館・ヴェネチア・そして古今の文学と映画と芸術の中まで――〈自然=力=詩〉を探して、どこまでも。 すみかも、生活も、人間関係も、何かが変わってしまっても、柔らかい力強さをもって生きてゆくために。 「いいことばかりは続かないとしても、あくまでも軽妙に、明るく、希望をもって。(…)どんなに事態が悪化したように見えるときでも、そこに新しく面白いことを見つけることはできる。その先に待ち受ける大仕事にとりかかることはできる。無限の可能性を持った子どもにもう戻れない私たちは、大人として世界を拓けばいい。英語が話せなければ、日本語で語りかければいい。崇高な野生動物になれないなら、人間という変な動物として、生き延びる道を探ればいいのだ。」(本文より) 目次 熊に会ったら歌うこと。 遠くにトナカイがいます ちゃんと知りながら、へんなことをやる ムーミンの世界のこと 何かをほんとうに聞くときには…… ミヒャエル・エンデ『モモ』のこと いいことばかりは続かないとしても ウェス・アンダーソンの動物たち 動物と知り合うヒト 岩合光昭さんの写真のこと 港はありません その家に、住んでいた どうぞゆっくり見てください もうひとつの地震日記 快楽主義者の詩学 谷川俊太郎さんのこと いつか眼差しが再び会うまで 『燃ゆる女の肖像』のこと 詩人の副業、詩の日常 『パターソン』のこと 存在しない故郷への旅 『ミリオンダラー・ベイビー』のこと 説明できない理想のために…… 『木のぼり男爵』のこと それはあなたの自由 『さらば、愛の言葉よ』のこと 雪と踊る方法、あるいは訪れの合図 映画『Shari』のこと 大志の歌の祭りに寄せて 安野みつまさ先生へ 池上上々日記 その心は優しかった。 『いのちの芽』の詩人たちと出会った日のこと 中也はポエムか 大衆との合作について 風の展示を見にいく 自然を浴びに、ヴェネチアへ行く [書籍情報] 著:大崎清夏 装丁:佐々木暁 装画:小城弓子 サイズ:104mm×180mm ページ数:240ページ
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歴史的トラウマと日常を結ぶ心理臨床 在日コリアンに対する実態調査と臨床実践|朴希沙
¥4,400
[版元サイトより引用] 在日コリアンへの差別や偏見は日本社会に根強く残っている。そうした状況下でトラウマや心理的葛藤を抱えてきた彼/彼女らの心のケアは軽んじられてきた。その問題を歴史‐社会‐個人の3つを軸に心理士でもある著者が自らの心理療法の経験を通じて考える。 目次 はじめに――本書の背景にある問題意識 第Ⅰ部 私自身について――当事者、実践者、研究者として 当事者、実践者、研究者であること 社会がよくなれば、権利を獲得すれば、人は幸福に……なれる? 実存的契機となった育ち直しの経験 韓国での生活――当事者から実践者への架け橋 日本社会に着地する契機――そして、研究者へ まとめ 第Ⅱ部 本論 第1章 在日コリアンとメンタルヘルス 1 植民地支配の歴史とメンタルヘルス――歴史的トラウマからの考察 1・1 歴史的トラウマとは 1・2 歴史的トラウマを「公共の物語」として捉える視点 1・3 在日コリアンと歴史的トラウマ 1・4 歴史的トラウマとメンタルヘルス 2 差別とメンタルヘルス――人種差別がメンタルヘルスにもたらす影響 2・1 人種差別やマイクロアグレッションがメンタルヘルスに与える有害な影響 2・2 在日コリアンに対する差別の現状 3 歴史的社会的背景が在日コリアンのメンタルヘルスに与える影響 4 「私」の物語の重要性――複雑な日常の実態に光を当てる 4・1 「表現することの危機」①――属性がもたらす複層的な制約 4・2 「表現することの危機」②――綺麗な物語には収まらない自己について、人はいかに語るのか 4・3 ナラティヴ・アプローチ(物語論的アプローチ)について 4・4 ナラティヴ・アプローチから考える在日コリアン個人の物語 5 まとめ 第2章 在日コリアンに対する心理社会的支援のこれまで 1 日本の精神医学分野と在日コリアン 2 日本の心理学分野と在日コリアン 3 日本の臨床心理学分野では在日コリアンはどのように「扱われてこなかったのか」 4 在日コリアンコミュニティおよび近接領域と臨床心理学的問題との関係 4・1 在日コリアンの運動と臨床心理学 4・2 臨床心理学の近接領域における在日コリアン研究 5 まとめ 第3章 在日コリアンのメンタルヘルスに関わる取り組み――「免責」と「引責」のプロセスとそれを可能にする場の特徴 1 サポートグループ「それが一人のためだとしても」とは 2 「してもの会」の活動の変遷 3 「してもの会」の構造と参加者の特徴 4 在日コリアンと当事者研究 4・1 べてるの家の当事者研究とはなにか――当事者が「苦労の主人公」になるという視点 4・2 当事者研究の理念や方法 4・3 在日コリアンにおいて当事者研究が用いられることの意味――「私」の内実を言語化するために 5 在日コリアン参加者の歴史‐社会‐個人が統合されていくプロセス 5・1 「してもの会」における在日コリアンの体験のプロセス 5・2 歴史的トラウマと日常を結ぶ認知行動モデル 6 在日コリアンのための心理社会的支援に必要な場の特性 6・1 安全な場所であること、個々人のリアリティを共有すること 6・2 マジョリティにおける体験的学びの重要性 6・3 「してもの会」の文化 7 まとめ――在日コリアンに対する心理社会的支援を「免責」と「引責」の観点から考察する 7・1 責任の意識化――フランクルの実存分析という思想的背景 7・2 在日コリアンにおいて「免責」と「引責」が持つ意味 第4章 心理化されやすい日常の被差別体験を可視化する――在日コリアン青年へのマイクロアグレッション実態調査より 1 マイクロアグレッション概念が在日コリアンの差別研究に持つ意味 2 マイクロアグレッションの三分類とマクロアグレッション 3 調査方法 3・1 調査協力者 3・2 調査手続き 3・3 分析 3・4 倫理的配慮 4 調査結果 4・1 日常的な侮辱 4・2 日常的な見下し 4・3 日常的な無価値化 4・4 マイクロアグレッションに対する反応 4・5 マイクロアグレッションに対する対処 4・6 現在役立っているもの 5 考察 5・1 心理化されやすい日常の被差別体験をマイクロアグレッションというフレームから捉え直す 5・2 マイクロアグレッションに対する対応の模索 5・3 マイクロアグレッション概念が在日コリアンに対する心理社会的支援にもたらす意義 5・4 本調査の課題およびマイクロアグレッション概念に対する批判 第5章 在日コリアンのための心理社会的支援の現場――ZACについて 1 ZACの構造 2 相談の実際 3 主訴(困りごと)に見られる特徴 3・1 家族関係に関する悩みの特徴 3・2 対人関係に関する悩みの特徴 3・3 在日コリアンコミュニティにおける悩みの特徴 3・4 差別やマイクロアグレッションに関する悩みの特徴 4 ZACにおける臨床的な対応の流れとその特徴 4・1 インテーク面接(初回面接) 4・2 アセスメント①――全体的なアセスメント/ヒアリング 4・3 アセスメント②――主訴に関するアセスメントと問題の同定 4・4 介入①――カウンセリングにおける目標の設定 4・5 介入②――具体的な手段・技法の選択と実践 4・6 介入③――効果の検証からフォローアップまで 第6章 「免責」と「引責」が交差する場としての心理臨床――ZACの実践 1 事例① ジェンダーとインターセクショナリティの視座から カウンセリングの開始――主訴の聴き取りとアセスメントの開始、医療との連携 前期――アセスメント①(ヒアリング)と支持的心理療法 中期――認知行動療法を活用した日常生活におけるQOLの向上 終結期――維持と般化、振り返りとフォローアップ 2 事例② 男性性、民族差別、加害・被害の関係から カウンセリングの開始――主訴の聴き取りとアセスメントの開始 前期――認知行動療法を用いた怒りへの対応 中期――怒りに対する様々な語り 現在――環境調整と助けを求めるための試み 3 考察:歴史ー社会ー個人のつながりの中で「主訴」を捉え返す 3・1 主訴を歴史的社会的背景の中で捉え直す 3・2 歴史的トラウマと日常を結ぶ認知行動モデルの活用――個人の物語のディテールに立脚する 3・3 ZACにおける認知行動療法とナラティヴ・アプローチとの関係 3・4 ジェンダーとインターセクショナリティ 3・5 在日コリアンの家族理解 3・6 在日コリアン個々人が「自由に語ることができる環境」をいかに整えるか 3・7 まとめと今後の課題 第7章 社会の中で心理社会的支援を位置づける 1 マジョリティ特権と心理社会的支援との関係 1・1 歴史や社会を「考慮しない」ことが支援現場にもたらす問題 1・2 マジョリティの特権と心理社会的支援との関係 1・3 まとめ――在日コリアンの心理社会的支援に携わる日本人に求められること 2 心理社会的支援が社会において持つ意味――差別への日常的介入戦略を参照枠として 2・1 差別への日常的介入戦略(microintervention strategies)とはなにか 2・2 在日コリアンのための様々な活動を、差別への日常的介入戦略の枠組みの中で捉える 2・3 まとめ 第8章 在日コリアンの心理社会的支援に求められるものとその可能性 1 光と影のモデル――生態学的モデルへの補助線 2 本書で得られた知見 3 本書の意義と残された課題、他のマイノリティへの応用可能性 おわりに 謝辞 参考文献 索引 [書籍情報] サイズ:155mm×215mm ページ数:288ページ
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養生する言葉|岩川ありさ
¥1,760
[版元サイトより引用] この世界が、あなたにとって、ちょっとでも生きやすくなりますように。 自分自身を優しくいたわる「ヒント」がつまったエッセイ集。 大江健三郎、ハン・ガン、津村記久子、文月悠光、『ブルーロック』、『君と宇宙を歩くために』……文学研究者が出会った、人生に寄り添ってくれる「言葉」と「物語」。 「養生という言葉を私は自分自身の生を養うさまざまな物語とつなげて考えてきた。ちょこんと横に置いて、ヒントとなる物語。自分の感情を教えてくれたり、生きる力をくれるような表現。それらを養生する言葉として捉えてきた。養生する言葉は、生きるための知恵であり、私よりも先に生きてきた人たち、同時代に生きている人たちが重ねてきた、輝くような実践の集積である。」 目次 はじめに 1.「私」の物語を探しに 2.トラウマとともに生きるということ 3.傷について語る言葉 4.人生の手引き書をつくる 5.あきらめという鎖をほどく方法 6.助けを求められる社会のために 7.自分を笑わない誰かと生きる 8.養生はいつも社会的なもの 9.災害と養生について 10.あなたの話が聴けたらうれしいです 11.変わってゆく私を受けとめる 12.アンラーンの練習 13.看護について学ぶ 14.他者の世界を聴く おわりに [書籍情報] 著:岩川ありさ 装幀・装画:鈴木千佳子 サイズ:130mm×188mm ページ数:256ページ
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ケアする惑星|小川公代
¥1,760
[版元サイトより引用] 他者なるものを慈しむ、惑星的な視座。 『アンネの日記』、『おいしいごはんが食べられますように』、ヴァージニア・ウルフ、オスカー・ワイルド、ジェイン・オースティン、ルイス・キャロル、チャールズ・ディケンズ……。 『ケアの倫理とエンパワメント』で注目された英文学者が、ケアをめぐる現代の事象を文学と自在に切り結び語る論考。 目次 1章 ”ケアする人”を擁護する――『アンネの日記』再読 2章 エゴイズムに抗するーーヴァージニア・ウルフの『波』 3章 オリンピックと性規範――ウルフの『船出』 4章 ウルフとフロイトのケア思想 1――『ダロウェイ夫人』における喪とメランコリー 5章 ウルフとフロイトのケア思想 2ーー『存在の瞬間』におけるトラウマ 6章 ネガティヴ・ケイパビリティーー編み物をするウルフ 7章 多孔的な自己ーーアートと「語りの複数性」 8章 ダーウィニズムとケア 1 ー―『約束のネバーランド』と高瀬隼子作品 9章 ダーウィニズムとケア 2ーーウルフの『幕間』 10章 ピアグループとケアーーオスカー・ワイルドの『つまらぬ女』 11章 カーニヴァル文化とケアーールイス・キャロルの『不思議の国のアリス』 12章 格差社会における「利他」を考える――チャールズ・ディケンズの『ニコラス・ニクルビー』 13章 戦争に抗してケアを考えるーースコットの『ウェイヴァリー』とドラマ『アウトランダー』 14章 ケアの倫理とレジスタンスーーオースティンの『レイディ・スーザン』と映画の『ロスト・ドーター』 あとがきーーケアと惑星的思考 [書籍情報] サイズ:128mm×188mm ページ数:280ページ
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文学カウンセリング入門|チン・ウニョン キム・ギョンヒ
¥2,420
[版元サイトより引用] 「読むこと」と「書くこと」が、こんなにも静かに人を癒やす。 ―文学が“カウンセリング”になるという、新しい読書のかたち― 韓国で出版された本書『文学カウンセリング入門』は、詩や文学作品を通じて、自分自身の心の模様を読み解き、癒し、育むための方法を丁寧に示した1冊です。 韓国相談大学院大学での詩人チン・ウニョンとギム・ギョンヒの講義や論文などをもとに構成された本書は、理論編(第1部、第2部)では、文学の癒しの力とその背景にある哲学・教育思想を豊富に紹介。実践編(第3部)では、シンボルスカ、メアリー・オリヴァーらの詩を用いた実践的な12のレッスンを通して、読む・書くことで自己理解と癒しを深める手法を紹介しています。 書き写しやリライトを通じて、自らの気持ちに寄り添い、誰かと分かち合う力を育てるカリキュラム。医療・教育・福祉関係者はもちろん、自分を見つめたいすべての人へ。 [書籍情報] サイズ:148mm×210mm ページ数:228ページ
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〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学|小山内園子
¥1,870
[版元サイトより引用] 物語のなかの〈弱さ〉が、読む人の心に光を灯す どの作品も、〈弱さ〉を正面から描いているから――。 著者が数々の作品の翻訳を手掛けるなかで、「なぜ韓国現代文学に魅せられるのか」を自らに問い、深く考えてたどり着いたのが、この答えでした。 〈弱さ〉とは、自らの意志とは関係なく選択肢を奪われた状態のこと。その視点で、『82年生まれ、キム・ジヨン』をはじめとする多彩な13の作品を読み解きながら、そのメッセージを探り、魅力を掘り下げます。一つひとつの物語を丁寧にたどっていくと、この暴力的な現代社会を生きるための道が照らし出されるはずです。 2023年1月~3月にNHKラジオ第1「カルチャーラジオ 文学の時間」で放送された同名の講座、待望の書籍化! 目次 第一章:試練の歴史と作家のまなざし――パク・ミンギュ『亡き王女のためのパヴァーヌ』 第二章:ある女性が〈ひとり〉になるまでの物語――チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』 第三章:性暴力を「信じてもらえない語り」で描く――カン・ファギル『別の人』 第四章:「普通」の限界、クィア文学が開けた風穴――パク・サンヨン『大都会の愛し方』 第五章:経済優先社会で行き場を失う労働者――孔枝泳『椅子取りゲーム』 第六章:植民地支配下、声を上げる女たちの系譜――パク・ソリョン『滞空女 屋根の上のモダンガール』 第七章:民主化運動、忘却に静かに抗う――キム・スム『Lの運動靴』 第八章:セウォル号沈没事件・キャンドル革命と〈弱者〉――ファン・ジョンウン『ディディの傘』 第九章:「子どもが親を選べたら」少子化が生んだ想像力――イ・ヒヨン『ペイント』 第十章:社会の周縁から人間の本質を問う――キム・ヘジン『中央駅』 第十一章:あり得たかもしれない、ハッピーエンドの物語――チョン・セラン『シソンから、』 第十二章:高齢女性の殺し屋が問いかける〈弱さ〉――ク・ビョンモ『破果』 第十三章:弱くある自由を叫ぶ――チョ・ナムジュ『私たちが記したもの』 〈弱さ〉から始まる未来を想像する――あとがきにかえて [書籍情報] サイズ:130mm×188mm ページ数:240ページ
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影犬は時間の約束を破らない|パク・ソルメ
¥2,640
[版元サイトより引用] ソウル、釜山、沖縄、旭川。治療としての〈冬眠〉が普及した世界の、眠る者と見守る者。やがて犬たちが、人々を外へと導いてーー。世界とはぐれた心を結び直す冬眠小説集。 すべての疲れた人たちへーー。 未踏の文学を切り拓く作家による、韓国と日本を舞台にした冬眠小説集の誕生! ・冬眠は、健康診断とカウンセリングを経て開始する。 ・万一に備えて冬眠者を見守るガイドが必要になる。 ・ガイドは、信頼できる人にしか任せられない。 ・冬眠者の多くが、はっきり記憶に残る夢を見る。 [書籍情報] 著:パク・ソルメ 訳:斎藤真理子 サイズ:131mm×193mm ページ数:204ページ
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ニューヨーク精神科医の人間図書館|ナ・ジョンホ
¥1,980
[版元サイトより引用] デンマークから始まった「人間図書館(Human Library)」では、利用者は「本」ではなく貸し出された「人」と30分程度会話をすることができる。民族的マイノリティ、エイズ患者、移民、統合失調症患者、ホームレス、トランスジェンダー、失業者など、さまざまな人が貴重な時間を貸し出してくれるおかげで、この図書館は維持される。他人に向けられたスティグマ(負の烙印)や偏見を解消し、共存の意味を考え直そうという意図で始まったこのプロジェクトは、いまでは世界80数カ国で進められているという。 大学で心理学を勉強したのち、自殺予防に寄与したいと思い精神科医に転向した著者にとって、この初となる著作は、まさに「人間図書館の書庫の片隅の物語」だ。本編には、メイヨークリニックとニューヨーク大学の研修医を経て、イェール大学で依存症精神科専任医課程を終えるまでに出会った、さまざまな患者が登場する。人種も性別も年齢も職業もジェンダー・アイデンティティも異なるが、共通するのは皆、社会的に脆弱な立場にあるということだ。 “人間図書館で人と人がお互いを知り、触れ合う過程は、精神科医と患者との面接に非常によく似ている。人生において、自分とまったく違う世界を生きている人と会話するようなことがどれだけあるだろうか。(…)私は人間図書館のように、私の患者と他の人の橋渡しをするような本なら、世に出すに値するのではないかと考えるようになった。”――はしがき 差別、偏見、スティグマを乗り越え、共に生きる一歩を踏み出すために。子どもから大人まで、幅広くお薦めしたいエッセイ集。 ※本書は뉴욕 정신과 의사의 사람 도서관: 낙인과 혐오를 넘어 이해와 공존으로 by 나종호の日本語訳である。 目次 はしがき 他人の人生を理解するということ 1 ニューヨークで出会った人々 ふたりのあいだの距離 ニューヨークのホームレス、ホームレスのニューヨーク あの人がいなくなったことが信じられません 記憶を共に歩く時間 ひとりの命を救うということ 人種的マイノリティの子の親として生きるということ アーモンドお婆さん 2 共感するにも努力がいる わからないさ、それがどんな気分かなんて 誰にでも起こりうることだ 彼女の靴を履いて歩く 共感と同情、そのあいだのどこか 共感を超え、苦痛を分かち合うこと 3 スティグマに負けない人生 研修医の先生がいいです 双極症は私の一部に過ぎない 大丈夫じゃなくても大丈夫 依存症は意志の問題だろうか 自殺は「極端な選択」ではない 自殺予防は可能だろうか 勇気を出してくれてありがとう あとがき さらば、ニューヨーク 日本語版あとがき ただひとりの勇気のために 参考文献 [書籍情報] 著:ナ・ジョンホ 訳:米津篤八 サイズ:128mm×188mm ページ数:175ページ
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光と糸|ハン・ガン
¥2,200
[版元サイトより引用] 2024年にノーベル文学賞受賞後に韓国で刊行された初の単行本。受賞記念講演・エッセイ・詩を著者本人が編んだ、光と命をめぐる祈りのメッセージ。 世界は、なぜこれほど暴力的で、同時に、なぜこれほど美しいのか? 著者自身が構成を編み上げた、ノーベル文学賞受賞後初の作品がついに刊行。光へ向かう生命の力への大いなる祈り。 「最初から最後まで光のある本にしたかった」 ――ハン・ガン 「人間性の陽溜まりと血溜まりと。その二つが常に隣り合っていて、どちらかへ行こうとしたらもう一つも絶対に通らなくてはいけない。ハン・ガンの小説にはそんなところがある」 ――斎藤真理子 ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」全文、創作についてのエッセイ、5編の詩、光を求めて枝葉を伸ばす植物をめぐる庭の日記、そして著者自身による写真を、著者自らが編んだ、ハン・ガン自身によるハン・ガン。 過去が現在を助けることはできるか? 死者が生者を救うことはできるのか? ――本文より 目次 光と糸 いちばん暗い夜にも 本が出たあと 小さな茶碗 コートと私 北向きの部屋 (苦痛に関する瞑想) 声(たち) とても小さな雪のひとひら 北向きの庭 庭の日記 もっと生き抜いたあとで 訳者あとがき [書籍情報] 著:ハン・ガン 訳:斎藤真理子 サイズ:128mm×192mm ページ数:214ページ
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引き出しに夕方をしまっておいた|ハン・ガン
¥2,420
[版元サイトより引用] 回復に導く詩の言葉 ハン・ガンが20年余りにわたり書き続けてきた60篇を収めた詩集『引き出しに夕方をしまっておいた』を、著者の小説を手掛けてきた翻訳家きむ ふなと斎藤真理子の共訳により刊行致します。 巻末に収録した翻訳家対談では、韓国における詩の受容や詩人としてのハン・ガンなど、広く深みのある話が繰り広げられており読者を韓国の詩の世界へ誘う格好のガイドとなっています。 ハン・ガンの小説は美しく、同時に力がある。繊細さだけではなく強さがある。 その元にあるものがこの詩にあらわれている。 ――斎藤真理子 ハン・ガンにとって詩は内密な自分自身の声に正直なもの。 詩を書くことで、心身のバランスや問いを直視し続ける力を回復していく。 ――きむ ふな 目次 一部 明け方に聞いた歌 二部 解剖劇場 三部 夜の葉 四部 鏡のむこうの冬 五部 真っ暗なともしびの家 対談 回復の過程に導く詩の言葉──訳者あとがきにかえて [書籍情報] 著:ハン・ガン 訳:きむ ふな、斎藤真理子 編集:アサノタカオ 装幀:松岡里美(gocoro) サイズ:128mm×195mm 製本:仮フランス装 ページ数:192ページ
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ダイブ・イン・シアター|柴田聡子
¥1,980
[版元サイトより引用] はんぶん海に浸かって、 片目にたての水平線。 ——「ダイブ・イン・シアター」より 〈わたし〉の深層に潜り込んでいく、声から遠く離れて綴られた言葉たち。初の全篇書き下ろし詩集。 目次 サイン会でもないのに Y字路 オカダヤ 相互代理抱擁哀愁 脚根関係 6月 憧れ 市庁舎 広場 鋭く深いなかなか無い 岬 冒険 さざ波 両手で受話器を Wanna be バス停 休憩、降車1 砂浜 チャンス 期待 うわさの天使 誓い 路上 ビルボード Holiday It's mine 休憩、降車2 死後初雑感 ひとりじめ 鷺 ダイブ・イン・シアター [書籍情報] サイズ:130mm×182mm ページ数:114ページ
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考えるこひつじ|中村菜月
¥2,200
SOLD OUT
[版元インスタグラムより引用] ぽつぽつと漂流させていたこひつじたちの会話を、あつめて そばにいられるかたちにつくりました この本がとおくとおくへ届くことを願い、英訳をつけてもらいました。日本語で曖昧に語られること、逆を言えば、英語では明確になってしまうこと を、英訳してもなお曖昧さを保つ、ということを大切にしました わたしたちは不確かなままでいいから 手の中におさまる、持ち歩ける ということを大事にしました。いっしょに、それとも、代わりに、ぼろぼろになれますように [書籍情報] 作:中村菜月 訳:石川祥伍、小野 光 協力:本と音楽 紙片 印刷・製本 博勝堂 装丁:平林美咲(紙作室そえがき) サイズ:148mm×105mm 製本:小口角丸加工 ページ数:242ページ
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笑っちゃうほど遠くって、光っちゃうほど近かった|初谷むい
¥1,870
[版元サイトより引用] かぐや姫の物語を下地に、生きることの喜びとつまずきを9話の連作短歌で綴った「物語歌集」 これは、月で育った女の子が地球で暮らした一年間のお話です。 生活の中の小さなことにも生まれる驚きと喜びとつまずき、 誰かが特別な「一人」になることのうれしさと苦しさ。 すべての感情がやさしく溶け合う魔法のような短歌211首を収録。 イラストは、「マムアンちゃん」でも知られるタイの漫画家、タムくんことウィスット・ポンニミット。 収録歌より 月うまれ月で育った女の子 笑うとすこし光ってみえた わたしはあなたの地球になりたい、ということわざがあるの。月には。 その花はどこにも咲いていないけどあなたは名前をつける好きになる [書籍情報] サイズ:127mm×182mm ページ数:152ページ
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わたしの嫌いな桃源郷|初谷むい
¥1,870
[版元サイトより引用] 不完全なぼくらの、完全な世界へのわるぐち。 ─────志磨遼平(ドレスコーズ) 『花は泡、そこにいたって会いたいよ』の初谷むい、待望の第二歌集。 収録歌より それはたとえば、百年育てて咲く花を信じられるかみたいな話? そばにいるだけがすべてじゃないぜ月は光るだけがすべてじゃないぜ もちもちの愛 もちもちの逃避行 どこまでを希望と呼ぶのだろう 風が強い、でも諦めないフリスビー楽しい 祈りぐせのあった頃 爪切りを貸したら爪と爪が混ざる爪切りの中 永く 生きてね 目次 ★ あたしたちは花器として ghost like boyfriend 待ち受けは花畑だった ベイビー、夜に光源。 祈りぐせ 金剛の国 五月の関心ごと プールサイド/落鱗 わたしが歌うかなり真剣なGod knows... ★★ ちるちるみちる ゆざめの季節 芝浜 墓あらしの夜 コール・ミー 終末概論 それからのわたしたちのその途方もなさ 千年後 わたもふ 光の光たる ★★★ わたしの嫌いな桃源郷 [書籍情報] サイズ:135mm×195mm 製本:上製 ページ数:144ページ
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気がする朝|伊藤紺
¥1,870
[版元サイトより引用] 『肌に流れる透明な気持ち』、『満ちる腕』(ともに短歌研究社刊)の伊藤紺さんの第3歌集をナナロク社から刊行いたしました。 著者より 12月、ナナロク社より 3冊目の歌集『気がする朝』を刊行します。 掲載歌は102首。 その半分以上がまだどこにも出ていないあたらしい歌です。 2023年はわたしにとって、 もっとも短歌と向き合う年になりました。 歌のひとつひとつに今までなかった発光を感じ、 これが、自分の光なんだと気付きました。 この本を書けたこと、一生誇りに思う。 わたしの最高傑作です。 伊藤 紺 収録歌より7首 親しい会話がしたい 水のペットボトル持って 好かれてるに決まってて 駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年 この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ さみしくはないけど一人暮らしのこんなにも小さな燃えるゴミ 海を見た日は胸に海が残ること ふつうに人を信じてること その曲が始まるとみんな喜ぶというよりすこし美しくなる 僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う [書籍情報] 著:伊藤紺 装丁:脇田あすか サイズ:105mm×175mm 製本:並製 ページ数:122ページ
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地上絵|橋爪志保
¥1,870
[版元サイトより引用] I am a 大丈夫 ゆえ You are a 大丈夫 too 地上絵あげる 第二回笹井宏之賞永井祐賞を受賞した著者の第一歌集。 大胆な間違いで鷲掴みされるほんとうのこと、 私にとって橋爪の短歌の最大の魅力はこれだ。 ────宇都宮敦(歌人) 収録歌より ボーダーを着てボーダーの服買いに行くのはながいきのおまじない 淀川は広いな鴨川とは全然ちがうなほとんど琵琶湖じゃないか 悪夢でもただなかに手を広げてる 風に揺れてる僕らはドレス 目を細めにらむみたいに紅葉見るきみを守れば失うだろう いちめんの雪 死んだひとにあいたい いきてるひとにはいきててほしい [書籍情報] 著:橋爪志保 装丁:成原亜美 装画:イケガミヨリユキ 解説:宇都宮敦 サイズ:130mm×188mm 製本:並製 ページ数:144ページ
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わたしたちのケアメディア 誰もが生きやすい社会のコミュニケーション|引地達也
¥2,200
[版元サイトより引用] メディアに〈ケア〉が宿るとき 情報の氾濫と人々の分断によって混迷の度を深める現代社会。ケアを中心に据えたメディア=〈ケアメディア〉の活動が新たな希望となる。新聞、テレビからSNSまで、今後のコミュニケーションのあるべき姿を、歴史・理論・実践の三側面から提示する。 「本書は「ケアメディア」という新たな概念を提唱する。これはケアを中心に据えたメディアのあり方を指す私の造語である。このケアメディアを概念化し、それに続く実践化への道筋を示すことが本書の課題である。それを通じて、ケアとメディアの結びつきがもつ豊かな可能性を明らかにしたい。ケアメディアの概念と実践をリンクさせ、その両輪を社会に位置づけることで、誰もが生きやすい社会の実現に貢献できるのではないかと考えている」(本書より) 目次 はじめに 第1章 わたしたちには愛も科学も必要だ──テイヤール・ド・シャルダンと宮沢賢治 第2章 ケアメディアとはなにか──精神疾患と事件の報道をめぐって 第3章 メディアとケアの接点、その源流──明六社と万朝報 第4章 精神疾患の伝わり方・伝え方──統合失調症の表記をめぐって 第5章 ケア概念の日韓比較──キリスト教的価値観と両者の相違 第6章 情報弱者をつくらない──新しいメディアリテラシー教育のために 第7章 ケアメディアの未来へ──障害者権利条約と「インクルーシブ」への対応 おわりに 参考文献・論文および資料 [書籍情報] 著:引地達也 ブックデザイン:小川純(オガワデザイン) 装画:春日井さゆり サイズ:128mm×186mm 製本:並製 ページ数:246ページ
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ケアする対話 この世界を自由にするポリフォニック・ダイアローグ
¥2,750
[版元サイトより引用] ケアを主題とする、4つの珠玉の対話を収めた一冊。 オープンダイアローグや当事者研究、中井久夫をはじめケアと親和性の高い人物への考察など、テーマは多彩にちりばめられる。 医療や対人支援といった専門領域のみならず、ケアの倫理や文学研究など垣根を超えたさまざまな立場の声を巻き込み、対話はひらかれていく。 対話は、完成せず、余白があることに意味があるという。声は双方向から混ざり合いつつも一つに調和せず、ポリフォニック(多声的)に響き合い、新たな価値を生む。 [書籍情報] 著:横道誠、斎藤環、小川公代、頭木弘樹、村上靖彦 サイズ:128mm×188mm ページ数:230ページ
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アダルトチルドレンの教科書 回復のメタメソッド|横道誠
¥1,870
[版元サイトより引用] 物語形式によるアダルトチルドレンの回復メソッド 親による虐待、発達障害、宗教2世、PTSD……多重当事者だからこそ書けた、物語形式によるアダルトチルドレンの回復メソッド。当事者研究、オープンダイアローグ的対話実践で、自分なりのメソッドを発見してください。 依存症、精神疾患、貧困、DVなど、さまざまな事情による機能不全家庭で育った人のために書かれた、回復メソッドの教科書。アダルトチルドレン(AC)の困り事は多様で、一般的な処方箋だけでは対応しきれない。多様な出方をするACの事例にあわせて、当事者自身が回復メソッドを発見する必要がある。それがメタメソッドの考え方。当事者研究とオープンダイアローグ的手法により、数多くの対話型自助グループを主宰する著者の経験知が詰まった、物語形式で語る、アダルトチルドレンの回復指南書。アダルトチルドレン関連の文学・マンガ・映画作品についてのコラムも収録。 「本書はアダルトチルドレン(機能不全の家庭で育った人)のために書かれています。アダルトチルドレンの困り事は多様ですから、本書では処方箋を並べていくことに合わせて、そのような処方箋を当事者の側から新たに発見する場として「対話型自助グループ」を推奨しています。その意味で本書は「メソッド」の本であると同時に、メソッドを開発するための「メタメソッド」の本でもあります。」(「はじめに」より) 目次 はじめに 1 アダルトチルドレンに関する基本事項 入口として──ダイキの物語 1−1 心理学的観点から アルコール依存と機能不全家族 アダルトチルドレンの類型 アダルトチルドレンが抱える諸問題 エンパワメントの機能 毒親の問題 1−2 医療的観点から 逆境的小児期体験 複雑性PTSDと発達性トラウマ障害 ボーダーラインパーソナリティ症、愛着理論、依存症 1−3 ふたたび心理学的観点から 希死念慮の問題 HSPの問題 出口として──ダイキの物語 ☆COLUMN『くるまの娘』(宇佐見りん著) ☆COLUMN『イグアナの娘』(萩尾望都作) 2 さまざまな回復モデル 入口として──アヤカの物語 2−1 傷ついた子どもの回復 健康生成論と自己治療仮説。 安全基地 内なる子ども 12ステップ コントロールの放棄と獲得、平安の祈り、認知行動療法の幸福 早期不適応スキーマとインナーペアレンツ 2−2 トラウマケアの観点から 環状島 トラウマインフォームドケア 物理的なトラウマ治療 マインドフル・セルフコンパッション STAIR/NST 心的外傷後成長と多次元的回復 2−3 対話型自助グループのすすめ 自助グループの機能 持続的幸福のために 対話型自助グループの挑戦 創作的なメタメソッドの場 出口として──アヤカの物語 ☆COLUMN『ブラック・スワン』(ダーレン・アロノフスキー監督) ☆COLUMN『新世紀エヴァンゲリオン』(庵野秀明監督) 3 当事者研究とオープンダイアローグの実践 入り口として──リョウの物語 3−1 前もって理解しておくこと 当事者研究とオープンダイアローグ的対話実践のやり方 グラウンドルールがたいせつ 最大のターゲットは環境 アドバイスの問題 アイ・メッセージ 3−2 自助グループでの当事者研究 フラッシュバックについての当事者研究 怒りについての当事者研究 3−3 自助グループでのオープンダイアローグ 恋愛についてのオープンダイアローグ 親との関係についてのオープンダイアローグ 出口として──リョウの物語 ☆COLUMN『血の轍』(押見修造作) ☆COLUMN『人間失格』(太宰治著) 参考文献 おわりに [書籍情報] サイズ:128mm×186mm 製本:並製 ページ数:228ページ
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共依存とケア ふるいにかけられる声を聴く|小西真理子
¥2,860
[版元サイトより引用] ケア・治療の相手のことを私たちはよくわかっているのだろうか。その愛憎、悲哀、そのつながり、しがらみ、その生きざま、ドラマを。本書に裁きや傍観はない。本書には批評と臨床がある。 ——小泉義之 家庭内トラウマや共依存問題を抱えた人をめぐる物語には“あわい”の感情と感覚がひしめいている。そこには、悲しみと喜び、苦痛と快楽、嫌悪と愛情が交じりあい、「正しさ」ではわりきれない“生”を肯定しようとする声が響いている。“応急措置”をほどこしながら生き延びる人たちの「もうひとつの声」を届ける一冊。 ——小川公代 目次 序章 ふるいにかけられる声を聴く 第I部 依存の傍らで——親と子・友人・セラピスト 第1章 親をかばう子どもたち——被虐待経験者の語りを聴く 第2章 共依存と友人関係——悩みの共有先としての身近な存在 第3章 共依存の「インタビュー」——薫さんの語りを書く 第4章 共依存とカップルセラピー 第II部 共依存と物語——救いの手か、破滅への道か 第5章 私は被害者ではない——『Saving Mr. Banks』、『流浪の月』が問いかけるもの 第6章 ただ安堵したいだけ——金原ひとみの短編集『アンソーシャル ディスタンス』を読む 第7章 来たるべき破滅、魂の結合——少女たちの心のよりどころとしての嶽本野ばら作品 第8章 赦しの与え手としての他者への依存——ドラマ版『白夜行』における共生関係の内実 第III部 共依存とケア——愛と執着のはざまで 第9章 語りという暴力、聴くことの喜び——ヤングケアラーとプラケイター 第10章 共に住まう母と息子——人間関係におけるラベルと解釈を超えて 第11章 愛がたどり着く場所——「母親」から「バイスタンダー」へ 終章 規範の外の生と〈倫理〉——共依存者への評価をめぐって 補論 臨床哲学研究室と〈私〉——拝啓、鷲田清一さま あとがき/参考文献/初出一覧 [書籍情報] サイズ:130mm×190mm ページ数:270ページ
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ガスライティングからの回復 心理的支配から抜け出し、自分を取り戻すための7つのステップ|デボラ・ヴィナール
¥2,420
[版元サイトより引用] 他人の言葉や態度によって、自分の感情や記憶、感覚までもが揺らぎ、「自分が悪いのかもしれない」と思い込まされてしまう――そんな操作的な心理的虐待が「ガスライティング」です。 本書は、心理学博士でありトラウマケアの臨床経験も豊富なセラピストの著者が、そのメカニズムを丁寧に解き明かし、支配的な関係から抜け出し、自己肯定感や信頼、そして健全な人間関係を取り戻すための実践的なステップを示した回復のためのガイドとなります。 DBT(弁証法的行動療法)、EMDR(眼球運動による脱感作法)、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)など、科学的根拠に基づいた心理療法を用い、読者が少しずつ自分の感情に触れなおし、境界線を引き、再び「自分の感覚」を信じられるようになるまでを、段階的に導いていきます。恋人や家族、職場、さらには宗教や政治的な場面における支配関係まで、多様な事例とともに書かれた本書は、言葉にしづらい混乱や孤立感に悩まされてきた人にとって、「自分を取り戻す」ための力強い支えとなるでしょう。 目次 まえがきとこの本の使い方 パート1 ガスライティングと情緒的コントロール 第1章 ガスライティングとは何でしょう 第2章 ガスライターの作戦 第3章 情緒的コントロールからの回復 パート2 回復の7つのステップ ステップ1 何が起きているかを受け入れましょう ステップ2 ガスライティングのサイクルを理解しましょう ステップ3 嘆き悲しみましょう ステップ4 あなた自身に目を向けましょう ステップ5 健全な境界線を設定しましょう ステップ6 決断しましょう ステップ7 健全な人間関係を作って、ガスライティングのサイクルを永遠に断ち切りましょう 最後に 謝辞 役立つ書籍とネット情報 参考文献 [書籍情報] 著:デボラ・ヴィナール 訳:上田勢子 サイズ:128mm×188mm ページ数:220ページ
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身近な人を自死で失うということ 20人の語りと支援のかたち|筧智子
¥2,640
[版元サイトより引用] 血縁者に限らず、友人や同僚なども含めた「身近な人」を亡くした経験のある20人の語りをもとに、自死遺族が抱く感情やその変化、困難、支えを書き起こす。さらに、自助グループや支援団体にも聞き取り調査をおこない、多様な支援のあり方を紹介する。 大切な人との死別により、遺族は深い悲しみや苦しみ、怒りや「見放され感」などが入り交じった複雑な感情「グリーフ(悲嘆)」を経験する。本書は、身近な人を自死で亡くした家族や友人などのグリーフに焦点を当て、自死と自死者をどのように受け止めているのか、当事者の語りから書き起こす。 無力感や自責の念、一方で苦しむ人の力になりたいという気持ち。自死遺族は一人ひとり違う経験をしていて、抱く感情もさまざまである。親や子ども、配偶者、同僚などを亡くした20人の事例から、自死者に対する感情、困難や支え、捉え方の変化を紹介する。また、自死遺族が集う「分かち合いの会」や往復書簡に取り組む5つの団体への聞き取り調査から、多様な支援のかたちを描き出す。 自死遺族支援に関わる全国各地の団体を紹介する巻末資料も充実。遺族の語りからグリーフケアのあり方を考える貴重な一冊。 目次 はじめに 第1章 死別の悲嘆について 1 グリーフとは 2 グリーフケアとは 3 自死遺族等が抱える悲嘆 第2章 日本の自死遺族等支援と自殺対策 1 自死遺族等支援のこれまで 2 自死遺族等が抱える問題 3 日本文化と自殺 第3章 遺族たちの語り 1 親を亡くした四人 2 子を亡くした五人 3 配偶者を亡くした二人 4 きょうだいを亡くした三人 5 祖父・伯母を亡くした二人 6 友人・同僚・生徒を亡くした三人 第4章 遺族は自死を/自死者をどう受け止めたのか 1 自死遺族が抱える苦しみ 2 自死や自死者をどう捉えたか 3 自死遺族にとって支えになるもの 第5章 遺族支援のかたち 1 ふちゅうのグリーフサポート自死遺族の集い「雨宿り」(子どもを自死で亡くした遺族の集い) 2 自死遺族のつどい「ゆったりカフェ龍の会」(大切な人を自死で亡くした方の集い) 3 岐阜県自死遺族の会「千の風の会」(当事者と行政の共同運営による、大切な人を自死で亡くした遺族の集い) 4 自死・自殺に向き合う僧侶の会「いのちの集い」(僧侶による、大切な人を自死で亡くした方の集い) 5 自死・自殺に向き合う僧侶の会「自死の問い・お坊さんとの往復書簡」(僧侶による、自死に関する手紙のやりとり) 補論 悲嘆研究のこれまでと日本での死者と生者の関わり おわりに 巻末資料 自死遺族等を支えるさまざまな場 [書籍情報] サイズ:128mm×183mm 製本:並製 ページ数:272ページ
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急に具合が悪くなる|宮野真生子 磯野真穂
¥1,760
[版元サイトより引用] もし明日、急に重い病気になったら―― 見えない未来に立ち向かうすべての人に。 哲学者と人類学者の間で交わされる「病」をめぐる言葉の全力投球。 共に人生の軌跡を刻んで生きることへの覚悟とは。 信頼と約束とそして勇気の物語。 もし、あなたが重病に罹り、残り僅かの命言われたら、どのように死と向き合い、人生を歩みますか? もし、あなたが死に向き合う人と出会ったら、あなたはその人と何を語り、どんな関係を築きますか? がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、死と生、別れと出会い、そして出会いを新たな始まりに変えることを巡り、20年の学問キャリアと互いの人生を賭けて交わした20通の往復書簡。 濱口竜介監督最新作 映画『急に具合が悪くなる』 2026年全国公開予定 目次 1便:急に具合が悪くなる 2便:何がいまを照らすのか 3便:四連敗と代替療法 4便:周造さん 5便:不運と妖術 6便:転換とか、飛躍とか 7便:「お大事に」が使えない 8便:エースの仕事 9便:世界を抜けてラインを描け! 10便:ほんとうに、急に具合が悪くなる [書籍情報] サイズ:131mm×183mm 製本:並製 ページ数:256ページ

