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わたしの服はどこからきてどこへいくの? 服と人とのサステナブルな関係を考える|鎌田安里紗 マルティンメンド有加
¥2,090
[版元サイトより引用] ファッションとサステナビリティについてのモヤモヤ、まとめて掘り下げます! 素材についての知識から、愛着ある服を長く着るコツまで、服と人との良い関係をめぐる7章の報告書。 服にもサステナビリティが大事なことはわかっているけれど、いざ自分の消費行動になるとそれから外れた選択をしてしまい、なんとなくモヤモヤしている……。そんなひとに向けて、服にまつわるさまざまな問題について考えてみました。著者は「多様で、健康的なファッション産業をつくる」をミッションに、サステナブルファッションに関する教育やコンサルティングを行う一般社団法人の理事2人。 手放した服はどんな運命に? リサイクルされる割合はどのくらい? オーガニック素材はほんとうによいの? 服の値段はどのくらいだと妥当? サステナブルを企業は謳うけれどどこまで信用できる?……そんなあなたの疑問に答えます。ほんとうに心地よい服との付き合い方、いっしょに考えてみませんか? 目次 第1章 わたしが着ている服は「大丈夫」なの?──服にまつわるさまざまなモヤモヤ 第2章 わたしが手放した服はどうなるんだろう?──廃棄?リサイクル?それとも? 第3章 わたしは何を着ればいいんだろう?──素材と生産について考える 第4章 わたしは服にいくら払えばいいんだろう?──服の適正価格とは 第5章 わたしはどうすれば服を大切にし、心地よく服と付き合えるんだろう?──愛着のある服を飽きずに長く着るコツ 第6章 わたしは服を売る企業とどう関わっていけばいいんだろう?──グリーン・ウォッシュを見極める 第7章 最後に──わたしたちが描く、ファッションの未来 [書籍情報] サイズ:124mm×186mm 製本:並製 ページ数:252ページ
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優しくない地球でひとが生きのびるための80の処方箋|品田知美
¥2,420
[版元サイトより引用] 自分の習慣を変えるのは面倒だけど、出来ることから始めよう。 文系と理系をつないで綴る、日常の環境社会学。 地球温暖化、マイクロプラスチックの環境への広がり、SDGsの重要性……。 危機的なのはわかるけど、どうしてそんなことが起きるのか、自分がどうしたらいいのかがわからない。 ・家庭ゴミはどこまで減らすべき? ・ペットボトルを買うのは意識が低いの? ・エコマークは信じていいの? ・電磁波ってなに? ・PFASはそんなに怖い? そんなにガチガチにならないで。 まずは日常から考えて、自分に出来ること、好きなことを80の処方箋から探してみよう。 推薦 eriさん(デザイナー・アクティビスト) 「気候変動に対しできることがないと思っている人"ほど"読んでほしい!これは地球沸騰時代の私たちの教科書になる」 目次 まえがき この本を読む方へ 原理編──みんなで生きのびるための 実践編──とある日常の断片から おわりに あとがき [書籍情報] サイズ:128mm×188mm 製本:並製 ページ数:256ページ
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センス・オブ・ワンダー|レイチェル・カーソン 森田真生
¥1,980
[版元サイトより引用] 「ここにきてよかったね」 この星はすべての生命を祝福している。 世界的ベストセラー『センス・オブ・ワンダー』待望の新訳 さらにその未完の作品を今京都から書き継ぐ 先駆的に化学物質による環境汚染を訴え、今に続く環境学の嚆矢ともなった『沈黙の春』の著者であり科学者であるレイチェル・カーソン。そのカーソンの最後に遺した未完の作品が『センス・オブ・ワンダー』だ。 本書は独立研究者・森田真生による新訳と、「その続き」として森田が描く「僕たちの『センス・オブ・ワンダー』」で構成する。カーソンが残した問いかけに応答しつつ、70年後の今を生きる森田の問題意識に基づいた、新しい読み解き、新しい人間像の模索を行う。 地球の美しさをよく観察し、深く思いをめぐらせていくとき、いつまでも尽きることがない力が、湧き出してきます。鳥の渡りや潮の満ち引き、春を待つ蕾の姿には、それ自体の美しさだけでなく、象徴的(シンボリック)な美しさがあります。 (レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」より) これから生まれてくるすべての子どもたちが、「きてよかったね」と心から思える、そういう世界を作り出していくこと。僕たちが何度でも新たに、それぞれの「センス・オブ・ワンダー」を生き、書き継いでいこうとしているのもまた、このためなのである。 (森田真生「結 僕たちの「センス・オブ・ワンダー」へ」より) 目次 センス・オブ・ワンダー 僕たちの「センス・オブ・ワンダー」 結 僕たちの「センス・オブ・ワンダー」へ [書籍情報] サイズ:134mm×194mm ページ数:184ページ
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inch magazine PocketStories 02 この星を離れた種族|パク・ヘウル
¥1,210
[版元サイトより引用] 韓国SF界が期待する作家が描く、世界に蔓延る経済格差や人種差別の構造、そして人間の理性に迫る「気候変動+SF」。 海外文学翻訳シリーズ「PocketStories」の第二弾として、邦訳は初となる韓国で今注目のSF作家、パク・へウルのショートショート「鉄の種族」と短篇小説「ゆりかご惑星」の二篇を収めた『この星を離れた種族』を刊行。 「鉄の種族」は、地球を離れた人類の痕跡を探査する地球外生物の視点で「報告書」という形を取りながら、なぜ人類がいなくなったのか、ユーモラスな誤解などを混ぜながら推察するというショートショート。 短篇小説「ゆりかご惑星」は、両親を亡くしてたどり着いた国でゴミ清掃員として働く難民女性の回想録を通して語られるお話。より良い生活のために娘と家族の安全と引き換えに、人類が近い将来、地球外の惑星に移住できるようにテラフォーミング(地球化)する職を得るが、家族と何光年も離れた星でひとりその任務を遂行する中で様々な矛盾に葛藤していく。そして主人公はある行動に出る……。 中短篇ほどの長さながら、過去と現在、数十年後の未来に至るまでの物語と惑星を越えた母と娘の強いつながり、格差や差別の構造や難民であり女性であるという弱い立場の人間の目線といった様々な要素が描かれています。 作者のパク・へウル氏は、科学者が地球を救うSF映画を観た時に感じた疑問から本書収録「ゆりかご惑星」の着想を得たと言います。 高度専門職に就くエリートではなく、ゴミ清掃員の難民女性が主人公の異色のSF小説。 今回刊行する『この星を離れた種族』のジャンルはCli-Fi(クライファイ=気候変動フィクション)。日本ではまだあまり馴染みがありませんが、世界のSF界で潮流となっている「気候変動+SF」です。韓国では近年、女性SF作家が増えています。差別や格差といった現実問題をSFという物語を通して描く作品が多く、20代〜30代の女性読者が急増しているそうです。 フェミニズムの視点も併せ持つ、新たな潮流となりつつあるSF作品となります。 巻末にはSF書評家、橋本輝幸氏によるCli-Fiの歴史を解説する「気候変動SF小史」も掲載しています。 装画、挿画は滝口悠生『長い一日』、窪美澄『ははのれんあい』などで絵を添えている松井一平氏によるものです。 目次 05 鉄の種族 11 ゆりかご惑星 56 訳者解説 64 気候変動SF小史 橋本輝幸(SF書評家) [書籍情報] 著:パク・ヘウル 訳:廣岡孝弥 発行:菅原祐樹(inch media) サイズ:106mm×184mm ページ数:80ページ
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外来種がいなくなったらどうなるの? SF思考で環境問題を考える
¥2,090
[版元サイトより引用] 外来種問題を知るための入口となる一冊。 外来種がいきなり消えたら混乱が起きる? 逆にいきなり倍増したら社会はどう変わる? 様々な「もしも」の世界を設定することで、簡単に答えがでない外来種問題を、いろいろな角度から考えてみよう。 SF思考研究者と気鋭の科学技術コミュニケーターたちが制作! 保全生態学者の五箇公一さん、SF作家の林譲治さんが推薦! 外来種問題を考える6つのもしも もしも北大からアライグマがいなくなったら? もしも日本から外来種がいなくなったら? もしも北海道の外来種が倍増したら? もしも外来種防除が超儲かる仕事になったら? もしも在来種あわれみの令が出たら? もしも外来種問題をSFとして描けたら? ちょこっと解説&クイズ&コラム 北海道で実施されている外来種防除 特定外来生物はどれ? 外来種防除で使われる道具 どのような外来種がどこにいるのか これって外来生物? セイヨウミツバチの産業利用 動物の個体数の推移 外来種が生態系に与える影響 防除しながら経済を回す? ─産業管理外来種─ 外来種とその防除に関する法律 ペットの違法放出について 外来種と在来種の遺伝子交雑について 生態系サービスとは何か 在来種の課題 在来種? 外来種? 再導入の場合 ペットとしてのネコ、外来種としてのネコ 防除現場インタビュー 北海道大学札幌キャンパス 鹿追町役場 NPO法人EnVision環境保全事務所 [書籍情報] 編著:宮本道人、古澤正三 監修:北海道大学CoSTEP 著:岩田健太郎、佐藤柊介、竹村昌江、中山小夏、西野沙織、福島彩夏 協力:慶應義塾大学サイエンスフィクション研究開発・実装センター 装画・装幀・DTP:吉池康二(アトズ) 校正:円水社 印刷・製本:株式会社シナノ サイズ:148mm×210mm ページ数:196ページ
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腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境|桐村里紗
¥1,012
[版元サイトより引用] 「人は森であり、腸に『土』を内包している――」 人にとって最も身近な自然環境は「腸内環境」であり、そこは人が根を下ろす「土」にあたる。土壌に暮らす微生物が、食べ物と共に腸内に移住したものが腸内細菌の起源であり、人は 今でも「食べる」ことを通して、外的な環境と接続しているのだ。日々の食べ物が腸内の土作りの材料になり、消化や腸内細菌による発酵を通じ栄養豊かな土となる。それはまるで、森の落ち葉や動物の死骸から腐植土が作られるシステムと同じである。 本書では近年明らかになっている腸内環境と心身の不調との関連について、最新情報を伝えつつ、人と地球の土を同時に改良する食べ物の選択の重要性と具体的方法を「プラネタリーヘルス」の観点から説く。近代農法や畜産が環境に与える甚大な影響と、それを解決する農業や食の未来も伝える。 目次 はじめに 第1章 人は森であり、腸内に土を持つ 第2章 消化管で人は自然とつながっている 第3章 腸内の土の悪化が、心身にもたらす病 第4章 食と農業の選択で、土の未来を変える 第5章 微生物で接続する、腸と土、人と自然 ――食の選択・ライフスタイル編 おわりに [書籍情報] サイズ:107mm×173mm ページ数:336ページ
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大適応の始めかた 気候危機のもうひとつの争点|モーガン・フィリップス
¥3,300
[版元サイトより引用] 気候変動対策には、「緩和」(温室効果ガス排出量削減)のほかに、もうひとつ大きな柱があるのをご存じだろうか。「適応」(気候変動に対応すべく、種々のインフラや営みを改変すること)である。身近なコミュニティでも、気候変動に備えた防災や作物の転換などの取り組みを「適応」の認識で結びあうことで、ノウハウを共有したりエンパワーしたりすることができる。本書は適応、気候の公正性、自治の3つをつなぐ格好の入門書だ。 CO2排出量削減だけでは、たとえ現時点での最良のシナリオが実現しても、気候危機が回避できるわけではない。つまり適応は不可避だが、問題はそのやりかたであり、良い方法と悪い方法(誤適応 mal-adaptation)について社会的に議論することが急務である。社会格差を拡大したり、気候変動緩和を妨げたりする誤適応を避け、公正な適応を進めるためには、私たち市民のリテラシーと意識、そして参加が不可欠なのだ。 「気候ジェントリフィケーション」など、筋悪な適応策と社会的不公正の連動がすでに始まっている。適応の基礎知識や世界各地の先行事例を通してこの局面を考える本書は、さまざまな立場からの議論のきっかけになるだろう。 目次 はじめに 緩和策だけで気候危機をすべて避けられるわけではなく、適応は不可避だ。また、適応と緩和を対立させる必要はまったくない。だが今後進む人類史的規模の適応は、やりかた次第で悪質なものにもなりうる。 I 沈黙 1 嵐のあとの静けさ 気候変動への適応であると公には認めずに適応を進める「不可知論的適応」が起きている。ニューヨーク州スタテン島沿岸部住民の「計画的撤退」の事例をとりあげる。 II 適応 2 適応について議論すべき5つの理由 適応がどのような枠組みで議論されるかが、これからの適応のおこなわれかたを方向づける。持続可能でない、あるいは公正でない「誤適応」についても早急に議論する必要がある。 3 どこもかしこもエアコン完備 グラスゴー、パリ、ドーハ、シドニーという4都市で始まっている適応の様相を眺める。「涼」を享受できる者とできない者の格差拡大は、すでに世界中の都市で進行している。 4 人工雪、ブドウ、銃、ダム 農業や軍事、洪水対策といった各分野の適応の様相や、米国マイアミの「気候ジェントリフィケーション」の事例、「誤適応を回避するための11のガイドライン」を紹介する。 5 自然界における適応 自然界でもすでに適応は始まっている。ホッキョクグマ、ヘビ、サンゴなどの例を見ていく。そこでも持続可能な適応とそうでない適応が見られるが、適応自体は避けがたい。 6 友好者生存 「思慮深い」適応は、コミュニティの自治の力と深く関係している。住民主体の取り組みの例として、英国ウォリック郡やネパールのソルクンブ郡デウサ村の事例を見ていく。 III 変革 7 「いやもう大変ですよ、お先真っ暗です」 もし事態が制御不能なほど悪化したら? 「ディープ・アダプテーション」など、社会システムの変革と適応の関係、およびその限界を考える試論も現れている。未来像をめぐる議論を覗き込む。 8 異なる未来、よりよい未来 新しい社会システムあるいは自治のあり方の模索と適応を相乗的に結びつけようとする、シリア自治行政区ロジャヴァの「ロジャヴァに再び緑を」運動の例を見る。 IV さまざまなストーリー 9 〈安心のストーリー〉の力に抗う 「気候変動はなんだかんだで制御可能となり、これまでどおりの暮らしは続く」というストーリーが現実の適応にどんな影響や作用を及ぼしうるか、あらためて考えてみよう。 おわりに──適応は避けられないが、誤適応は避けられる よい(あるいは、すばらしい)大適応も、社会変革も、可能である。そのためにまず必要なのは、みなさんが議論に参加することだ。 あとがき 謝辞 日本語版刊行に寄せて(茨城大学 田村誠) 参考文献 索引 [書籍情報] 著:モーガン・フィリップス 訳:齋藤慎子 サイズ:128mm×188mm ページ数:256ページ
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WE ARE LEARNING #地球と生きるに一票
¥1,650
[版元サイトより引用] Sakumag Collective出版プロジェクト第4弾。 Sakumag Collectiveでは、気候変動時代のわたしたちのあり方を探るために、多面性の高い気候危機を正しく理解すべく、勉強会Sakumag Studyにて、様々なアプローチで対策に参加する専門家やアクティビストにお話を聞いてきました。 再生エネルギーに変えたいけれど、実際はどうなんだろう? アクティビズムに疲れたとき、どうする? 有機農業が環境にいいって本当? エコロジーとフェミニズムってどう関係があるの? 地球に優しい素材ってなんだろう? わたしたちの洋服、循環させられる? 気候変動とわたしたちの生活にかかわる素朴な疑問をぶつけ、お答えいただいた6セッションの内容を、より広い社会と共有すべく、1冊の本にまとめました。 内容 エネルギーと電力の本当の話 吉田明子さん(FoE Japan) 絶望しないオーガナイジング 荒尾日南子さん(350 Japan) 食の民主化とアグロエコロジー 印鑰智哉さん(OKシードプロジェクト) エコロジーにおけるフェミニズム 仲野晶子さん 仲野翔さん(SHO Farm) テキスタイルを循環させる 中村崇之さん 山城美聡さん(JEPLAN / BRING) 地球を傷つけない素材を探して 小池直人さん 長尾麻友子さん(ARCH&LINE) コラム Sakumag Collevtiveの推し! 気候危機に取り組む人・店・ブランド・アカウント [書籍情報] 制作:Sakumag Collective 編:motoko、Seri 編集協力:Lisa Shouda、沢井辰郎、izu、瑛子、みやまい、Mari 写真:Chisato Hikita デザイン:みさこみさこ 発行:佐久間裕美子 印刷:藤原印刷株式会社 サイズ:148mm×210mm ページ数:95ページ
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見て、知る、サステナブル はじめての脱炭素
¥1,320
[版元サイトより引用] ニュースで最近よく聞く「脱炭素」。でも「なんとなく難しそう…」と思う方が多いのでは? 「ビジュアルとストーリーの力で、難しいことをわかりやすく」をコンセプトに、ストーリーに合ったイラストで全ページを展開。2ページ1テーマ、3分で内容をつかめます。地球温暖化を防ぎ、SDGs達成のためにも必須の脱炭素。まずはこの本を読んで、脱炭素を「見て」、「知る」。そして、子どもも大人も地球のためにできることを考えましょう! [書籍情報] 作・絵:すなだゆか 協力:森川潤 サイズ:149mm×210mm ページ数:96ページ
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ゴミうんち 循環する文明のための未来思考|竹村眞一
¥2,530
[版元サイトより引用] この世界には本来「ゴミ」も「うんち」も存在しない。自然や社会における分解や循環の意味を問い直し、文明のOSを更新するための見取り図を示す。 「ゴミうんち展」(21_21DESIGN SIGHT)コンセプトブック。 [書籍情報] 著:竹村眞一 アートディレクション:佐藤卓 サイズ:148mm×210mm 製本:並製 ページ数:192ページ
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ごみと暮らしの社会学 モノとごみの境界を歩く|梅川由紀
¥3,080
[版元サイトより引用] ごみとは何か――。SDGsというワードが浸透し、プラスチックごみ問題がクローズアップされ、フードロス問題が叫ばれる今日、ごみは「解決すべき問題」として取り上げられることが多い。だが、私たちとごみの関係を、そのポジティブな面も含めて正面から考えることが見過ごされてきた。 私たちの日常生活に密接した「生活文化としてのごみ」に着目して、ごみとモノの境界がどこにあるのか、時代によってその境界がどう揺れ動いてきたのか、ごみとモノの価値の違いとは何なのかを、多くの雑誌や資料、フィールドワークから多角的に検証する。 「祖父の形見の壊れた時計はごみなのか」から説き起こし、高度経済成長期の家電やプラスチックの普及によって新たなごみが「発見」され、日常から「排除」されるようになったプロセスを浮き彫りにする。そして、ごみ屋敷の当事者への1年半以上の調査から、ごみとモノの境界と価値の関係性を明らかにする。 ごみとモノの境界を丹念にたどり歩き、「ごみか、モノか」という二極化した捉え方に異議を唱え、所有者の痕跡などから私たちとごみとモノの緩やかな関係性の再構築を宣言する。フリマアプリの浸透など、今日のリユースの流れにもつながる視点や論点を提示する、ごみをめぐる知的冒険の書。 目次 はじめに 第1部 ごみをめぐる議論 第1章 「問題」としてのごみから「生活文化」としてのごみへ 1 環境社会学による「問題」としてのごみ 2 「生活文化」としてのごみ 第2章 「モノの価値」と「ごみの家庭生活」 1 秩序/無秩序という構造化 2 「ギャップ」と流動性 3 モノの価値の変化とカテゴリーの変化 4 モノからごみまでの軌跡 5 価値と軌跡への着目 第2部 ごみの家庭生活 第3章 高度経済成長期の生活 1 高度経済成長期 2 「転換点」としての高度経済成長期 3 第4章から第6章までの調査方法 第4章 ごみを「発見」する人々――拡大するごみ概念 1 掃除機 2 冷蔵庫 3 粗大ごみ 第5章 ごみを排除する人々――ごみに対する寛容度の変化 1 高度経済成長期の台所 2 台所改造 3 日常生活空間からのごみの排除 第6章 「くず」から「ごみ」へ――「くず文化」の崩壊 1 くず文化:①――くず 2 くず文化:②――くず屋 3 くず文化の崩壊 第3部 モノの価値 第7章 「ごみ屋敷」の現状 1 ごみ屋敷 2 ごみ屋敷の当事者 3 対策 第8章 モノとごみの意味――「ごみ屋敷」の当事者Aさんの事例から 1 モノと記憶 2 Aさんについて 3 スーパーと食品へのこだわり 4 「望ましい自己」の具現化 5 廃棄を通して構築されるアイデンティティー 第9章 モノとごみの境界――機能的価値/心情的価値/可能性的価値 1 モノの三つの価値 2 「ふつう」に関する複雑な思い 第4部 まとめ 第10章 ごみと人間の関係 1 モノとごみカテゴリーの二極化 2 ごみにならざるをえないごみたち 初出一覧 あとがき [書籍情報] サイズ:128mm×188mm 製本:並製 ページ数:324ページ

