
当事場をつくる ケアと表現が交わるところ|アサダワタル
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[版元サイトより引用]
支援する/される関係を越えるため「当事者」から「当事場」へ。
当事者性をめぐる困難は「場」で分かち合う。
支援される側と支援する側の垣根を飛び越えるべく、音楽表現を軸にした多彩な活動を繰り広げてきたアーティスト。しかし、勤務先の障害福祉施設で重大なハラスメント事件が発覚。「豊かな日常」を支えるはずの福祉現場にはびこる権力・暴力に直面したとき、何ができるのか? 葛藤し続けた先に著者が見出したのは、〈場〉づくりの重要性だった。
社会の「当たり前」をゆさぶってきた著者が、自身もゆさぶられつつ綴った、福祉・アートについての体験エッセイ。
“私たちはその「当事者になり得なさ」を深く受け止めた先に、もっとふさわしいやり方で「当事者性」を感受し、熟考し、他者と対話をするための〈場〉を創る行動へと移すべきなのではないか。僕はその〈場〉を、「当事場」と名づける。”(本文より)
目次
序章 指で覆われる景色
背景コラム❶ 福祉現場における「支援」とは?
1章 「表現」というレンズで「障害」を考える
句点「。」の行方
この現場から、「考える」を耕す
「壁画」と「まなざし」
背景コラム❷ なぜ「支援」に「表現」が必要か
2章 支援者は「同志」になれるか?──高崎史嗣という「当事者」と出会って
生きてきた証は電波に乗って
粘る。いても、いなくても
「舟」に一緒に乗り込むこと
背景コラム❸ 「当事者(性)」にまつわる議論を追う
3章 「当事者性」が溶かされる場──復興公営住宅で編まれたラジオ
あのとき あのまちの音楽から いまここへ
あなたの「青い山脈」が、私の「青い山脈」になるとき
背景コラム❹ 続・「当事者(性)」にまつわる議論を追う
4章 どこにも向かわない「居場所」をどこまで続けられるか──再び品川の現場から
5章 性暴力とハラスメントについて考えた、「そばに居る者」としての記録
これまでのことを思い返す
ちゃんと見ようとしなかったことについて書く
「個人」として引き受ける。「変化」のために
背景コラム❺ 「そばに居る者」を巡る「当事者性」
最終章「当事場」をつくる
「事件」と「福祉」はどうつながるか?
福祉における「非対称性」と「当事者性」の課題
人に着目した「当事者性」、場を主にする「当事場」
「強い当事者性」だけに囚われないために
あとがき
[書籍情報]
サイズ:124mm×186mm
製本:並製
ページ数:264ページ
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