戦争と芸術の「境界」で語りをひらく 有田・大村・朝鮮と脱植民地化|山口祐香 チョン・ユギョン
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[版元サイトより引用]
朝鮮人陶工が創始した有田焼で型取りし、陶製手りゅう弾を模した架空の焼き物「大村焼」が刻む、歴史と表現――。
若手研究者と現代美術作家による対話、論考、エッセイ、そして抵抗のアートを通して、自由を奪われた人々について言葉を交わし、社会とつながり、考え続けるためのたしかな試み。
有田焼がうまれた400年前から現在まで繰り返された戦争と移動、そしていまに続く排外主義や差別をなくしていくには? 日本社会で見過ごされがちな歴史課題を問い直しながら、忘却に抗う言葉を記録する。
世界で、目の前で巻き起こっている差別や虐殺をそれぞれが語り、怒りを共有し、あきらめないためにぜひ読んでいただきたい1冊です。
目次
まえがき 「場違い」な私たち――朝鮮と日本をめぐる境界の歴史 チョン・ユギョン
第1章 「大村収容所」から「大村焼」まで 山口祐香
第2章 〈大村焼〉シリーズ/ドットシリーズ/KKWANG!シリーズ 作品解説 チョン・ユギョン
第3章 [対談]ローカルからとらえなおす「戦争と芸術」
第4章 B面の日韓越境史 山口祐香
第5章 [対談]「境界線」でぶつかる音を表現し、語る
第6章 牛歩と遊歩──制度のはざまを歩く チョン・ユギョン
第7章 「故郷」をつくる――有田・人とうつわの400年史 山口祐香
本書のテーマをもっと考えるためのBOOK GUIDE
主要参考文献
初出一覧
[書籍情報]
サイズ:123mm×168mm
ページ数:192ページ
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