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私的応答|井戸川射子
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[版元サイトより引用]
記憶なんかは幻なんやから、自分の好きな角度速度で眺めたらよろしい。
自然を許すとはどういうことか。
されたことは消えないし、許していかないと自分の心に害が及ぶ。
でも、許すことは、考えないこと、忘れることとは違って――。
1995年、その時、まず驚きだけがあった。母と娘の厚美と三人で暮らす銅子を襲った地震。開けた場所に皆で布団にくるまって感じた恐怖、倒れたミシン、昨日とは違う景色、避難所の体育館、シャワーを浴びにいった梅田……。震災から幾年月、銅子と厚美の日常は続いていくが、あの経験を忘れるということはなく――。
芥川賞作家の静謐な筆致が紡ぎ出す、昭和から令和、母娘三代に流れる「時間」と震災の「記憶」の物語。
[書籍情報]
サイズ:135mm×194mm
ページ数:160ページ
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